パワートレインはEV・PHEV・マイルドハイブリッドの3種類
プジョーが408のマイナーチェンジを行い欧州で発表しました。フレンチ・カリスマと先進技術を融合させたCセグメント上位モデルです。ファストバックシルエットと独自のライティングを特徴とし、電気自動車、プラグインハイブリッド、マイルドハイブリッドの3タイプのパワートレインを展開。EVモデルは最高出力213ps、航続距離456km(WLTP)を実現し、V2Lやプラグ&チャージなど装備面も抜かりはありません。
ヘッドライトをアンダーバンパーに配置した斬新のルックス
新型プジョー408は、プジョーのデザイン戦略を象徴するモデルとして位置付けられる。このモデルの最大の特徴は、従来のセダンやSUVの枠に収まらないファストバックシルエットだ。鋭く彫刻的なボディラインと低く抑えられた全高1.48mのプロポーションにより、ダイナミックさと日常的な使いやすさを両立している。前後トレッドはフロント1.59m、リア1.60mとワイドで、安定感のあるスタンスを形成する。最小回転半径は5.6mで、市街地での取りまわしにも配慮されている。
エクステリアでの最大の変更点はフロントマスク。新デザインのグリルとバンパーは、3D造形を強調し、グロスブラックとマットブラックを組み合わせることで立体感と精悍さを高めた。プジョーの象徴であるエンブレムは初の発光式を採用し、先進性を強く印象付ける。フロントのライティングシグネチャーも刷新され、3本の斜めLEDシグネチャーによる「3本爪」デザインを採用。視認性とデザイン性を両立するウインカー機能を持たせている。
ヘッドライト本体はシグネチャーライトとは分離され、バンパー下部に配置。超薄型モジュールを上下に重ねた構成で、点灯していない状態では存在感を抑え、フロントフェイス全体の造形美を損なわない設計だ。グレードによりフルLED、またはマトリクスLEDが採用される。
ボディカラーには専用色のフレアグリーンを新設定。光の当たり方によって明るいイエローから深いグリーンへと変化し、複雑な面構成を持つボディ形状を際立たせる。ホイールは17インチから20インチまで設定され、19インチのアダカイトホイールは幾何学的デザインによりプジョー408の個性を強調する。
ドライバー中心設計のコクピットと広い居住空間&ラゲッジルームを確保
インテリアは、ドライバー中心設計のPEUGEOT i-Cockpit®を核とする。10インチのデジタルメーターはドライバーの視線上に配置され、ナビゲーションやエネルギーフローなど複数表示モードに対応する。センターには10インチタッチスクリーンを備え、カスタマイズ可能な5つのiトグルにより、空調やナビ、オーディオ操作を直感的に行える。アンビエントライトは8色から選択可能で、素材にはファブリック、アルカンターラ、アルミニウムなどを用い、上質感を高めている。
居住性も重視されており、2.79mのホイールベースが生む後席空間は、ニールーム183mmを確保。ラゲッジ容量は通常536L、後席を倒すことで最大1611Lとなり、1.89mの長尺物も積載可能だ。
パワートレインは3系統を用意する。EVのE-408は、最高出力213ps、最大トルク343Nmを発生し、58.2kWhのバッテリーにより456kmの航続距離を実現。プラグインハイブリッドはシステム出力240psで、EV走行距離は85km、マイルドハイブリッドは145psでWLTP燃費5L/100kmだ。
【AMWノミカタ】
2026年のブリュッセルモーターショーで世界初公開された今回の新型プジョー408は、新しいブランド戦略を採用したマイナーチェンジモデルにあたる。2021年に発表されたこの新デザインアイデンティティは、「惹きつける存在感」「シャープなデザイン」「革新性」を中心に掲げ、よりエモーショナルな魅力を伝える。
「3本爪」デザインのLEDシグネチャーはプジョーの新しいデザインアイデンティティを象徴し、新型408もこのデザインが採用され、昼夜を問わずブランドを想起させる重要な要素となる。フロントグリルには合計20本のLEDシグネチャーが埋め込まれており、通常のライトの部分にこの「3本爪」が収まる。これがライトの役割を果たすかと思いきや、じつはライトはバンパー下部に位置し、その存在感をまったく消し去っている点がこれまでの自動車の常識を覆すデザインとしてユニークだ。また初の発光式エンブレムを採用するなど光を使った表現も、今後のプジョーブランドの魅力を高めるだろう。
新型408はドイツ車中心のブランドヒエラルキーには収まらない、フランス車らしい新しい価値観を提供してくれる1台と言える。
