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旧車テイストが漂う日産「レパード XS-II」はツライチ仕様! フジツボ、ナルディに「ホイールはBBS風でキマり!」です

1988年式の日産 レパード XS-IIと、オーナーの上田真志さんと息子さん

2代目レパードで目指した旧車風モディファイ

2023年11月4日に岡山県玉野市にある道の駅、みやま公園でで開催された「レパードオープンミーティング2023」で、ツライチの美しさが印象的な日産「レパード」を発見。オーナーの上田真志さんは、『あぶない刑事』を観たことでレパードに魅了されたひとりでした。18歳からはじまった愛車生活は、セダンをベースとしたVIPがメイン。その趣向が、現在の愛車にも引き継がれていたのです。

夕方の再放送を夢中になって観ていた、あの頃の憧れ

1977年生まれの上田さんにとって、『あぶない刑事』はリアルタイムで知っていても、どちらかというと夕方の再放送を楽しんでいた世代だそう。このドラマを観たいがために放送日には走って帰宅。そして当たり前のように、劇中に登場するレパードに魅了されていった。

「18歳で免許取得後に乗ったのは、母親からお下がりでもらったY31型シーマでした。それと同時に、三菱 ミニカウォークスルーバンも手に入れて、2台所有していました。シーマは1年3カ月ぐらい乗って、その後にJZS14型クラウンに乗り換えたのです。ちょうどセダンが流行っていた時代ですね」

成人式を迎えた上田さんは、そのクラウンで参加したとのこと。その頃はすでに、「VIPカー」と呼ばれるジャンルが誕生していた時代。ベース車両として、上田さんが所有していたY31シーマは絶大な人気を誇っていたはずだったが。

「シーマは人気すぎて他の人たちと車種が被ってしまうから、あえて人気のないJZS14クラウンにしたのです。でも、さすがに前期型はカッコ悪いので、後期型を選びました。ハーフタイプのみで2ブランドぐらいしか発売されてなかったんですよね」

その後、今度はフォード「リンカーンタウンカ―」に乗り換え、ホイールはレオンハルトのディッシュを選択。PCDが合わないため、ピッチは穴あけ加工で対応したという。そして結婚を期に、MS125型クラウンへと変化していった。

「あの頃はセダンが主流だったから、2ドアやクーペは自分がおじさんになってからでいいなと思っていましたね」

このように、若かりし頃の上田さんはVIPセダンを楽しんでおり、その経験が現在の愛車にも踏襲されているという。

旧車テイストが残る前期型にこだわる

「レパードを手に入れたのは、息子が小学生の頃だから10年ぐらい前だと思います。そろそろ乗りたいなと思いはじめたものの、その当時は値段の割に車体の程度が悪いものが多くて、探しはじめてから3年は過ぎていました。グレードも選びにくいので、とにかく納得して買いやすい価格だったというのが、この個体を選んだ理由です」

VIPセダンに傾倒した上田さんにとって、F31前期型のレパードは、旧車っぽいデザインが残されている印象だそう。だから、マイナーチェンジ後に丸みを帯びた後期型は興味無し。しかも、当時は最先端のシステムだったデジタルパネル式メーターが大好きだったこともあり、前述した歴代の愛車は、シーマ以外は全てデジパネ装備車のセダンという共通項を持っていた。そのため、デジパネが標準装備かつ、絶壁といわれる無骨なデザインのダッシュボードの前期型こそ、上田さんの好みなのだとか。

「VIPを楽しんでいた頃から足まわりのセッティングに興味があったので、何度も試して現在のツライチに落ち着きました。ホイールは17インチのBBS風(笑)。タイヤは215/40インチを履いていたけど、引っ張って外面を出したかったのでいろいろ調べたら、195/45の17インチならば外径が合うと判明。しかも、それがスイフトスポーツの設定だとわかり、そのジャストなタイヤが某オークションでほぼ新品が出ていたのでそれを買いました」

足まわりのセッティングについては画像ギャラリーで写真とともに解説するが、ナルディ製ハンドルやマニュアルトランスミッションへの乗せ換えなど、カスタムの方向は旧車テイストがあふれていた。レパードオープンミーティング2023には、『あぶない刑事』ファンだけではなく、さまざまなレパードオーナーが集まることを証明した1台だった。

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