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メルセデス・ベンツ Gクラスの足まわりをアップデート! KWの電子制御サスペンションの機能とは

メルセデス・ベンツ Gクラス:コンフォートモードを選択すれば、高剛性なアルミシェルケースと応答性に優れたバルブが微低速域から正確に減衰を立ち上げ、路面の凹凸をいなすフラットな乗り味へと変貌する

乗り味を洗練させるKWの電子制御サスペンション

メルセデス・ベンツ「Gクラス」がW465型へと進化し、電動化の波が押し寄せています。しかし、スクエアな伝統美を愛するオーナーにとって、新型が必ずしも自分にとって理想の乗り味とは限らないという点が懸念されます。そこで、数千万円の予算を投じる前に知っておくべき選択肢に注目しました。世界中のトップチューナーが信頼を寄せるKW社の電子制御サスペンションキット「DDC Plug & Play」による、W463A型のブラッシュアップの魅力に迫ります。

純正の電子制御システムにカプラーオンで対応

メルセデス・ベンツ Gクラスが、大きな転換期を迎えている。2024年に登場したW465型は、全モデル電動化というマイルストーンを打ち立て、長きにわたる歴史に新たな章を刻んだ。しかしこの進化は同時に、既存のオーナーや愛好家たちに「新型へ乗り換えれば、あの特有の乗り味は真に洗練されるのか」という切実な疑問を投げかけている。

3000万円を超える投資を伴う新型への買い替え。だが、その決断を下す前に、いま手元にあるW463A型を理想の1台へと昇華させる選択肢を検討する価値は十分にある。

2018年の大幅刷新で独立懸架を採用し、劇的な進化を遂げたW463A型。それでもなお、高重心かつ重量級のボディゆえ、高速域でのフラつきや、路面の不規則な入力に対する突き上げ感に不満を抱くオーナーは少なくない。そこで検討すべきが、KW社が提示するDDC Plug & Playだ。

KW DDC(ダイナミック・ダンパー・コントロール)Plug & Playの最大の特徴は、その名のとおり純正の電子制御システムにカプラーオンで完全対応している点にある。W463A型純正の高度な2ウェイ電子制御システムをバイパスすることなく、そのまま活用する設計を採っているのだ。

通常、社外サスペンションへの交換は電子制御を無効化するキャンセラーを伴うことが多いが、本キットは車両側のECUからの信号をダイレクトに受信する。純正のドライブモードセレクト機能を維持したまま、減衰特性のみをKWの誇る最新テクノロジーへとアップデートできる。

2ウェイ別体制御がもたらすフラットな乗り味と俊敏なハンドリング

ダンパーユニット下部には、2つの独立したソケットが備わっている。そこには「R(リバウンド=伸び側)」と「C(コンプレッション=縮み側)」の文字が刻まれている。この構造こそが、KWのV3シリーズなどで定評のある2ウェイ・バルブテクノロジーの電子制御版である。縮み側と伸び側を個別に、かつリアルタイムで電子制御するこの仕組みこそが、Gクラス特有の挙動を抑制する鍵となる。

コンフォートモードを選択すると、サルーンのごときしなやかさで路面の凹凸をいなす。高剛性なアルミシェルケースと応答性に優れたバルブが、微低速域から正確に減衰を立ち上げ、不快な揺さぶられ感をフラットな乗り味へと変貌させる。

スポーツプラスモードでは、2.5トン超の巨体を感じさせない俊敏なハンドリングをもたらす。ロールスピードを劇的に抑制し、高速道路の車線変更やワインディングにおいて、ステアリング操作に対して車体が遅れなく追従する感覚を実現する。

純正インターフェースによる操作性とパーソナライズされた車高設定

セッティングの変更は、純正インターフェースで完結する。たとえばW463A型の「G400d」の場合、センターコンソールのダイナミックセレクトから「車両→ダイナミックセレクト→インディビジュアル設定→サスペンション」の順に選択することで、瞬時に減衰特性を切り替え可能だ。

また、本キットはネジ式車高調整機構を備えており、フロントは約10〜40mm、リアは約15〜40mmの調整幅を持つ。これにより、乗り心地の改善のみならず、Gクラスのスタイリングをより精悍に演出できる点も、審美眼の鋭いオーナーには大きな魅力だろう。

新型のW465型が登場したいま、外装の変化が最小限にとどめられた事実は、W463A型のデザイン完成度の高さを裏付けている。もし現行のデザインを愛しつつ、その乗り味にのみ不満を抱いているのであれば、新型への乗り換えよりも、KWによるアップデートのほうが真の充足感を得られるはずだ。

KWの技術が注ぎ込まれたW463A型は、あらゆる移動を至福の時間へと変える。これこそが、賢明なオーナーが選ぶべきもうひとつの進化の形である。

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