東京オートサロンの会場を震撼させた
ガワと中身のギャップで魅了する1台
まずは外装を詳しく見ることにしよう。以前の仕様はエアロのニコイチでアグレッシブに振りつつ、カスタムペイントで女性らしい一面も覗かせていた。今回はモータースポーツに目を向け、DTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦するマシンを彷彿とさせる、マッシブなフォルムで個性をアピールする。
「DTMのマシンは、スポーティなのに重厚感がある。そのDTMの魅力を取り入れながら、日本のVIPらしいテイストも加えました」。
もちろんDTMの雰囲気を、そのまま再現しようとは思わない。何度も自分で絵を描き、ラインひとつから違いを出すことにこだわった。
- フロントバンパーはワンオフ。スピンドル風のラインは角を立て過ぎず、アールを付けて繊細に処理
- リアもワンオフで、ディフューザーはシルクブレイズのヴェルファイア用を装着。ミニバンのエアロを選んだのも、他と被りたくないから
「誰かの真似はしたくないし、逆に誰も真似できない自分だけのクルマを作りたかったんです。イラストを元に、理解のある板金屋サンの手で私の理想をカタチにして頂きました」。
そのDTMを参考にした自慢のポイントが、ワークスのようにボコっと膨らむフェンダー。しかし良く見ると、DTMマシンのそれとは造形が明らかに違う。ウインドウ下から張り出すブリスターを足してワイド感を強め、リアのドアにはアールを効かせた立体的なダクトも追加。
「ドアのダクトは何回も絵を描き直しただけあり、他と被らない私だけのデザインだと思っています」。
「筋骨隆々」という言葉が似合うボンネットダクトも、DTM参戦車に感化されて自らデザイン。厚みを付け、重厚感と逞しさを表した。
- ヘッドライトはLS600hの3連プロ眼を2台分使って製作
- グリルはボンネット一体式。前方に押し出して存在感を強調
- 左右の開口の枠は別体。広げるのではなく、逆に狭める
- 後部のダクトに目が行くワンオフのサイド
- ボンネットダクトは個数を抑え、大きさで勝負
- リベットで固定した鉄板がアクセント
- リアフェンダー後部の作りも斬新
- 小さなウイングはワンオフ
- ダクトに入り込むような下部のラインは、カタチにするのが大変だった部分。ドアノブと給油口はツラで仕上げた
- 6本出しマフラーでVIP色を強調
- エアロパーツの存在感に負けないように、大きく膨らませたフロントフェンダー
- ブリスターのワイド感を生かしたダクト
- デュランダルDD10.1は、オートサロン出展にあたりワークから協賛された逸品








































































