全方位から見ても自然な51フーガ仕様
これぞ「やっているシンプル」の極み
外装を見ると本当に51フーガそのものだが、そもそも51系に心ときめかなければ、大枚をはたいて移植しようとは思わないはず。そこでオーナーに、51系の魅力を聞いた。
「50フーガも欧州車のような雰囲気が気に入って買ったクルマですが、51系はそれを大きく上回るほど洗練されていると思う。遠目では現行のマセラティにも見える、オシャレなスタイリングが好きなんです」。
純正パーツは独自のルートを駆使して中古の美品をかき集め、どうしても手に入らないものやキレイさが求められる部品は新品を取り寄せて挑んだ移植加工。まずフロント&リヤまわりは、51系純正のボンネットとトランクをそれぞれ寸分の狂いなく装着することからスタートした。
「ボンネットとトランクがピッタリ付けば、自ずとフェンダーやバンパーの位置が決まってくるので、チリ合わせにかなり気を使いました」。
フロントバンパーは力強いグリルが特徴の51系純正を流用し、さらにブレーンプレミアムスポーツの200マジェ用をニコイチ。リヤも51フーガ純正バンパーを移植し、ブレーンX10のリヤハーフをパテ埋めして一体化。51系の魅力を残したまま、重厚感を高めた。さらにサイドを走るしなやかなプレスラインも取り入れるために、フロントフェンダーとドア4枚、リアクォーターパネルも51系を加工して装着した。
「サイドが手付かずだと、手作り感が出て50系とバレてしまう。プレスラインをパテで作るのもイヤだったので、妥協せずに移植しました」。
- ボディはツヤ消し黒で意外性を持たせ、ルーフはツヤあり黒で塗る
- フォグ上のラインを少々盛り上げ、立体感を強調。ワンオフのフラップも追加した
- ライトは純正を仕入れ、USのインナーを移植している
- 純正トランクスポをパテ埋めし、約1センチ延長
- ホイールはプロフェッサーTF1に変更。赤のイデアルブレーキ&ナットが際立つ
- チタンの焼き色が美しいセンスの4本出し


























































