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見た目は「なんちゃって」なのに走ると「本物」! アウトドアもガンガンにいける「能ある鷹は爪を隠す」系SUV5選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 三菱自動車、FCA、Auto Messe Web編集部

3)スズキ・クロスビー

 国産車でお薦めの、お手頃価格で手に入る走破性自慢のコンパクトクロスオーバーとして紹介したい1台が、スズキ・クロスビー。デビュー当時“デカハスラー” などと呼ばれたものだが、こちらは普通乗用車。ズバリ言えば、ジムニーシエラまでは必要ないけれど、日常からアウトドアまで幅広く、快適便利かつ走破性を含め安心して使いたい人向けのコンパクトクロスオーバーモデルである。2018年に登場したスズキ・クロスビー

 ボディサイズは5ナンバーでも全長3760×全幅1670×全高1705mmと、幅の狭さがスズキらしさ。それでいて最低地上高は180mmを確保し、28度のアプローチアングル、40.4度のデパーチャーアングルを備え、4WDモデルならかなり本格な走破力を可能にしてくれるのだ。室内空間とSUVの走破性を融合したクロスビー

 何しろFF/4WDモデルには下り坂でブレーキ操作不要で車速を約7km/hに抑えてくれるヒルディセントコントロール、4WDモデルには雪道での発進、加速をサポートしてくれるスノーモード、悪路での発進をサポートするグリップコントロールまで備わり、悪路、雪道、急坂の下りも安心安全だ。ナビ画面の下にはスポーツモードやスノーモードなど走破性機能のスイッチがビルトインされている

 パワーユニットは、1.5リッターNAエンジン並みの出力とトルクを誇る1リッター直噴ターボ+モーター機能付き発電機によるマイルドハイブリッド。スムーズでトルキーな走りを実現し、燃費性能も優秀だ。1.5リッター並みの走りを披露するクロスビー

 アウトドア派が選ぶべき小型SUVとして、上記以外の決定的な美点として挙げられるのが、HYBRID MZ、HYBRID MV限定ながら、防汚フロア&防水加工シートが装備されること。雨に濡れたまま室内に入っても、汚れた荷物をラゲッジに積んでも心配無用というわけだ。クロスビーのHYBRID MZ、HYBRID MVのみ防汚フロア&防水加工シートが装備される

 コンパクトなクロスオーバーSUVとはいえ、ラゲッジスペースに不足なし。開口部の幅は1100mmと幅広く、フロアは後席使用時こそ525mm(後席スライド前端位置)だが、カップルの乗車時なら後席格納によって奥行は1165mmまで拡大。幅は1305mmもあるから、アウトドアの荷物もたっぷり積み込めるはず。リアシートを倒せばより広い室内空間となる

 さらに、ラゲッジ床下には2WDで81L、4WDでも37Lの収納容量があり、その部分のラゲッジアンダーボックスは取り外し、丸洗いが可能で、アウトドアで汚れた荷物などを持ち帰る際にも重宝する。ラゲッジの床下にも少量だが荷物を載せられることができる

4)三菱エクリプスクロスPHEV

 そして、今回のお題にぴったりかつ、もっともホットな1台となるのが、グッドデザインアワード2020受賞の三菱エクリプスクロスに新たに加わったPHEVモデルではないだろうか。2020年12月4日に発売されたばかりのエクリプスクロスPHEV

 ボディサイズは全長4545×全幅1805×全高1685mmとコンパクトで、最低地上高は従来からあるガソリン車の175mmに対して185mmにUP。アウトドアで(災害時にも)うれしい、アウトランダーPHEV同様のAC100V/1500Wコンセントを用意し、車内外で1500Wまでの電気を供給できるとともに、家庭への給電もV2H機能によって可能となるのである。プラグインハイブリッドなのでAC100V/1500Wコンセントを備える

 ラゲッジスペースは後席使用時で奥行770mm、幅1000mm。後席格納時の奥行き1540mm。PHEVの場合、電動装備の都合でフロアが高まっているため高さ方向ではやや不利になるものの(ゴルフバッグではガソリン車が4個、PHEVが3個の積載となる)、ちょっとした床下収納もあり、十二分な積載能力と言えそうだ。エクリプスクロスPHEVのラゲッジスペース

 もちろん、三菱自慢のS-AWCによる走破性は、今さら語ることもない信頼性の持ち主。最低地上高185mmとの組み合わせで、道なき道を進むことも容易になる。前席シートヒーター&ステアリングヒーターなど、冬のアウトドアドライブにうれしい装備も用意し、コンパクトクラスのクロスオーバーモデルとして、アウトドアで最強の1台と言っていい。

5)ジープ・レネゲード

 最後に、輸入コンパクトSUVで、”見た目は本格すぎない”1台として、シープ・レネゲードを紹介したい。いかにもジープらしい顔つきを持つものの、ボディサイズは全長4255×全幅805×全高1725mmと、街中で使うにも大きすぎないコンパクトSUVなのである。2019年2月にマイナーチェンジが行われたジープ・レネゲード

 実際、レネゲートの立ち位置は、シープの雰囲気を味わえる都会派SUVというもの。プラットフォームやパワーユニットをイタリアのフィアット500Xと共用してはいるものの、より本格SUVらしいのは、ズバリ、こちらなのである。

 とくに4WDのトレイルホークは最低地上高210mmという本格派(他グレードは2WDで170mm)で、ジープが世界最高峰のオフロード性能を備える車両として認める独自の規格である、地球上で最も険しいトレイルで実施される過酷なオフロード性能試験に合格したモデルに与えられる「TRAIL RATED」バッジが付いているほどなのである。Aピラーの付け根に装着されたTRAIL RATEDのエンブレム

 パワーユニットは全グレードともに1.3リッター4気筒直噴ターボだが、ミッションがFFの6速DTCに対して、4WDは9ATと、ワンランク上になるのも、ジープの4WDモデルへのこだわりだろう。山間部を走行するジープ・レネゲード

 ラゲッジスペースは奥行740mm、幅950mm、高さ755mmと、後席使用時ではそれほど広くないように感じるが、実はテールゲートがほぼ直角にデザインされているため、実際の容量は、荷物の積みやすさは文句なし。スクエアなラゲッジスペースをもつジープ・レネゲード

 後席をフラットに倒せば、奥行は1500mmまで拡大できるから、アウトドアの荷物も無理なく積み込めるはずである。今回紹介した5台のうちで、都会でもまずまず使いやすく、しかし本格なルックス、SUV機能、走破性で一歩リードするのは、このシープ・トレイルホークの4WDだろう。

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