『アースイング』はどこへ行ってしまったのか【第11回 カスタム回顧録】


エンジンルーム内で目を惹く
色とりどりなラインケーブル

エンジンルームを開けると目に入る、バッテリー端子からの色鮮やかなワイヤー線。
クルマにはヘッドライトやオーディオ、点火装置など、さまざまな電装品が装備される。
これらは、プラス電源から供給された電流を車体を通じてバッテリーのマイナス端子に戻すのだが、ボディや端子などが経年劣化やサビによって腐食すると、電気がスムーズに流れなくなる。
つまり流した電流が動脈硬化のようにふん詰まって、電気の流れが悪くなる。
そこで、バッテリーのマイナス端子と電装関連をつなぎ電流が戻りやすくすることで、本来の性能を引き出すことを目的とした『アースイング』が誕生。別名、アーシングとも言われていた。

エンジンのブロックに繋げば点火性能が向上して燃費アップ。オルタネータではヘッドライトが明るくなったなど、アーシングによるメリットの声は多い。
「効果あるなら自動車メーカーがやってるよ!」というアンチ派もいたが、ボディ劣化の多い旧車には効果的だったのも事実。しかし、省電力化やボディの進化による影響なのか、近年では減少傾向に。
全盛期ではカー用品の量販店でもアースイングコーナーを構えていたが、現在はほとんど見かけなくなってしまった。

添加するだけで燃費が向上できる。貼るだけでパワーが上がる。
そんな眉唾なアイテムも多いが、信じるか信じないかはオーナー次第。
アナタとってのアースイングは、どんな印象でしょうか。

オシマイ

[イラスト:自由絵師本舗・秋田昌宏]

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