アメリカ発祥のスタンススタイル
ユーロルックとの融合
アメリカンカスタムをテーマに全国行脚するイベント『クロスファイブ』が、10月2日に宮城県仙台市のベイエリア「夢メッセみやぎ」にて開催された。
カー&バイクのコンテストやフリースタイルモトクロスの有名ライダーによるデモ走行など、屋内外の会場でさまざまな催し物が行われた。
そんなアメリカンなイベントにアウディのドレスアップ仕様が登場。意外にも違和感がないどころか、存在感を放っていたのには驚きだ。
ヨーロッパ車であるアウディをユーロスタイルに仕上げる。そう聞けばアメリカと無関係に思える。
だが、スタンス系は知ってのとおりアメリカが発祥。ヨーロッパ車がベースになることも珍しくない。
当然のことながら、マッスルなボディラインのアメ車とはカスタムの方向性も違う。
会場で見つけたユーロメイクの手本のようなアウディA5は、ヨーロッパ車オーナーは必見の一台だった。
ベースはアウディA5のカブリオレ。エアサスによる極端なローダウンを除けば、ボディカラーを含めいたってシンプルに感じる。
しかし細部には“見る人が見れば分かる”的コダワリが多数。単にオールペンして車高を下げただけでは、この雰囲気を身にまとうことはできない。
インテリアもほぼノーマルのまま。落ち着いた高級車らしい雰囲気をまったく崩さない。
フェラーリに代表されるスーパースポーツの足元を飾ることも多い、HREパフォーマンスのホイールをチョイス。ディープなリムがアメリカンなイメージを醸し出す。
それに合わせてブレーキローター&キャリパーも容量アップし、性能とルックスの双方を向上させている。
よほど近づかないと気付かないが、リヤバンパーの下部はツヤ消しで塗り分け。
フロントまわりではフォグランプまわりがメッキ、リップ部分がシルバーに変わっている程度。
しかし、こんな小技があるかないかで、ローダウンフォルムのイメージがまったく異なる。
(レポート&撮影:佐藤 圭)
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