これは危険!「スタッドレスタイヤ」に正しいナット使っていますか?


正しいナットを使用していないと
タイヤの脱落事故の可能性もある

すでにスタッドレスシーズン終盤になっていますが、正しいホイールナットを装着していますか?
もちろん、スタッドレス装着車のみならず、ホイールを交換した人もぜひ読んでください。
正しいナットを使用していないと、ナットが緩みホイール脱落などの危険がある。
さらにホイールの歪みなどを引き起こし、ホイールそのものも破損させてしまうのだ。

この写真は、スタッドレスタイヤを装着したトヨタ・カローラのホイールナット部分です。
これを見て違和感を覚えた人は、おそらく正しいナット選びをしていることでしょう。

何がおかしいかと言うと、ナットの座面がホイールに接していません。一般的にトヨタ車のナットはワッシャー付きナット(下の写真の右端)です。

この手のナットは、締め込むとホイールとスタッドボルトの間にはまり込むようになってナットの座面(ワッシャー部)がホイールに密着します。
ところが、トップで紹介したカローラのオーナーは、おそらく他のメーカーのクルマで使用していたホイール(スタッドレスタイヤ付き)を履かせるとき、自車に付いていたトヨタ車用ナットをそのまま使ったのでしょう(もう一度見せますね)。一見、ホイールは固定されているように見えますが、実はナットがいつ緩むかは時間の問題でしょう。
もし、強烈なトルクでナットを締め付けていたら、それはそれでスタッドボルトが伸ばされて、ネジ山のピッチが広がってしまいます。結果的に、ナットはまた緩みやすい状況になっていきます。

ホイールを換えたときは、使用するナットにはくれぐれも気を付けてください。
ホンダ車でよく使用されている球面ナットは、下の写真のような60度テーパーナットのように見えますが先端のカタチが異なります。

また、ナット先端が手前のようにエラが出ていないタイプは、ホイールに締め込んでいくとストッパーがないのでドンドンナットがめり込んでしまいます(下の写真で左)。最終的にはホイール側の座面を削ってしまうわけです。
さらに、ホイールによってはナットの径が異なる可能性もあります。
一般的には、国産車の純正ナットは21mmですが、デザイン性の高いホイールのナットは19mmという例もあります。

このほかスタッドボルトのネジ山のピッチやボルト径は、自動車メーカーによってことなります。
同じメーカーでも車種によって異なる可能性があるので注意が必要です。
三菱ブランドでも、スズキが供給しているデリカD2のようなOEM車も要注意です。

ネジ山のピッチが異なると、ナットがスムースに回らず締め込むことはできません。
もし、力ずくでねじ込むとボルトを破損や噛み込んで外れなくなってしまいます。
正しいナットを使っていれば、ある程度までは手で締めることができます。

以下は自動車メーカー別のネジ山のピッチ(P)と径(M)の一例です。

ネジサイズ自動車メーカー
M12×P1.5トヨタ・ホンダ・三菱・マツダ・ダイハツ
M12×P1.25日産・スバル・スズキ
M10×P1.5(軽自動車・旧車)ホンダ・三菱
M10×P1.25(軽自動車・旧車)スズキ・ダイハツ・スバル・マツダ
M14×P1.5トヨタ・ランドクルザー(100/200系)、レクサスLS460など

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