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ミシュランの「キャンピングカー専用タイヤ」はトラック用となにが違う?

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

耐久性や操舵性を高めるための工夫

 キャブコンといった本格的なキャンピングカーとなれば、車体のみならず装備によって車重総重量は大きくなってしまう。足元には大きな負担がかかるわけで、しっかりとした荷重能力を持つトラック(商用車)用タイヤを使うのが定番だ。

 そんななかで「ミシュランタイヤ」が3月1日に発売するというのが、キャンピングカー専用タイヤ『アジリス キャンピング(AGILIS CAMPING)』。ヨーロッパでは、すでに多くのキャンピングカービルダーがベース車両に採用する「デュカト」に標準装着されているモデルが、ついに日本へ導入されることになったわけだ。では、車重の近いトラック用タイヤとどう違うのだろう。

「キャンピングカーは、架装、積載物、駐車時間など日常での使用環境の変化が大きく、タイヤにかかる負担の変化がトラックなどの商用車よりも大きいです。キャンピングカーはトラックとは使用環境が異なるので、こういった状況でも柔軟に対応するタイヤが必要だったわけです」とは、日本ミシュランタイヤ・ブランド戦略マネージャーの成瀬さん。

 例えば、LT/C(商用車用)規格よりも空気圧を高めたCP(キャンピングカー)規格を採用。欧州のタイヤ規格に設定されるCP規格は、『アジリス キャンピング』では例えば負担のかかりやすい後輪で使用する場合、最大空気圧表示よりも75kPa(0.75kgf/cm2)高めるように推奨するなど、高負荷での使用を可能としている。

「キャンピングカーのタイヤに求められる耐久性を確保。同時にふらつきを軽減し、あらゆるシーンで高い走行性能を保てるように設計しています。また、タイヤの溝は商用車用の『アジリス』よりも若干浅めになってます。長時間駐車した時に起こりやすいフラットスポットが付きにくく、ブロックのヨレも軽減できるため走行安定性も高まるわけです。逆にミゾが浅いと排水性が心配ですが、縦ミゾの幅を広くすることで対策しています」

 内部構造では、ホイールと密着する部分には商用車用よりも太いビードワイヤーを採用。インナーライナーは2枚設計とするなど、高い強度と耐久性が確保される。しかも速度記号はQレンジ(許容最高速度160km/h)とRレンジ(許容最高速度170km/h)を取得したことで、高速域での安定性にも配慮されているのだ。

 見た目や基本設計は商用車用モデルと同じだが、キャンピングカー専用として味付けは大きく異なっている。『アジリス キャンピング』は、15インチ(215/70R15CP、225/70R15CP)と16インチ(225/65R16CP、215/75R16CP、225/75R16CP)の全5サイズを予定。

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