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ホンダ車の質感を底上げするコンプリートカー「モデューロX」シリーズとは

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TEXT: 深田昌之  PHOTO: 深田昌之

展示車のモデューロXすべて乗り込み可能

 2月11日までインテックス大阪で開催されている「第23回 大阪オートメッセ2019」では、本田技研工業(ホンダ)もブースを出展。ホンダ車の純正アクセサリーメーカーであるホンダアクセスからは「Modulo(モデューロ) Xシリーズ」が展示されている。

 Modulo Xとは、ベース車のイメージを損なわず、上質さや走りの良さを向上させて「クルマ好きが所有する歓び」をプラスしたコンプリートカー。会場ではModulo Xの全車に乗り込みが可能なので、インテリアの上質感に関しても見て、触って、感じることができるのがうれしい。

 自動車メーカーのカスタマナイズ仕様は数多くあるが、なかでもModulo Xが目指す方向性はクルマを生活の中に効果的になじませる人にとって理想系とも言えるものだ。

 そのクルマ作りについてホンダアクセス松岡靖和さんに聞いてみると、Moduloが「クルマ一台分の価値を高めたカスタマイズ」を目指すに至った経緯がわかる。それがModulo Xシリーズとなったということだ。

 経緯をかいつまんでみると、ホンダアクセスのModuloは先ずはアルミホイールのブランド名として誕生した。その後、カスタマイズに対する規制緩和を受けてサスペンションキットを製作。この時期の製品としてクローズアップしたいものにFD2シビックタイプR用のサスペンションキットがある。FD2シビックタイプRはサーキット走行を意識したクルマ作りであり、サスペンションもその方向の味付けになっていく。そのため街乗りでは正直、乗り味が硬いと感じるものでもあった。

 マーケットからは「ストリートでの乗り心地がいいサスペンション」の要望が高まったので、ホンダアクセスではオリジナルのサスペンションキットの開発に着手。ここでホンダアクセスはただ乗り心地がいいだけでなく、走安性も高めることを目標にセットアップを進めたのである。

 その結果、街乗りではセダンらしい上質な乗り心地でありながら、サーキット走行ではノーマルのシビックタイプRを凌ぐタイムをマークするほどの仕上がりとなった。

 このサスペンションキットの開発を皮切りにModuloはパーツのラインナップを増やしていったのだが、それらはあくまでも純正アクセサリー。エアロにしてもフルキットを設定しても、ユーザーによってはフロントスポイラーだけしか付けないこともある。サスペンションキットにしても、装着しているタイヤの銘柄もサイズもまちまちだ。

 そこで、一台まるごとモデューロが手がけるカスタムカーとしてModulo Xシリーズを登場させることになったというわけだ。

 Modulo Xシリーズでは空力、サスペンションの見直しによる乗り味の再セットアップが行なわれる。これはすべてホンダの聖地と言われる北海道旭川にある鷹栖テストコースを走って煮詰められているのだ。

 テストにはModulo Xの開発技術者だけでなく、アドバイザーとしてドリキンこと土屋圭市さんが参加。「超」が付く厳しい視点でクルマの仕上がりをチェックしているのだ。

 土屋さんの厳しさはModulo側が望んだもので、土屋さんも自分の意見をしっかり聞いてくれるこの環境に満足し、開発陣とはとても良好な関係になっている。それゆえに本音と本気で語り合いながら妥協のないクルマ作りができているということだ。

 そんなスタイルで作られているModulo XはN-BOXからシリーズがスタート。その後N-ONE、ステップワゴン、フリード、S660と続き、現在は1.5リッターVTECターボエンジンを搭載するヴェゼルTOURINGをベースとした「ヴェゼルTOURING Modulo X Concept2019」を開発中なのだ。

 ヴェゼルは人気のSUV、街中から郊外までアクティブに走れるクルマであるのでModulo Xが追求する「上質な乗り味」を取り入れるべきクルマでもある。そこで鷹栖テストコースでは様々な路面に対してセットアップが進められている。テストではコーナリングしながらの波状路を140km/hで走り抜けるという荒行も行われていて、そんな常識外れの走りでも挙動が破綻することなく走り抜けることが可能になっている。

 

この走りを実現するため、サスペンションキットのセットアップに加えてフロントバンパーの形状やボディ下面を流れる空気の整流による空力効果を最大限に生かすことも行っている。これらは街乗りの速度域であっても空力効果が得られる形状なので可能ならスマホなどでホンダのWEBサイトを開き、標準車のヴェゼルTOURINGのエクステリアと見比べて見て欲しい。するとModulo Xが行った変更点がわかりやすいだろう。そして形状の違いを現地にいる解説員に聞いてみるとより深いものつくりの話が聞けるはずだ。

 今回のインテックス大阪3号館にあるホンダブースではヴェゼルTOURING Modulo X Concept 2019とS660 Modulo X  Version 2019を展示。

 そしてインテックス大阪6A号館にあるカートップブースにステップワゴン HYBRID Modulo Xが展示されている。2カ所にわかれているがぜひ3台とも見て、触って、感じて、乗車していただきたいものだ。

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