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買ってから後悔しない!キャンピングカー選びのポイント4つ

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TEXT: Auto Messe Web編集部

ベース車はトラックとミニバンから選べる

 大阪市・インテックス大阪で開催された「大阪キャンピングカーショー2019」では、さまざまなタイプのキャンピングカーを展示。ここでの主役は、トヨタ・カムロードなどの1.5トン積みのトラックを架装したキャブコンバージョン(キャブコン)タイプと、トヨタ・ハイエースや日産 NV200バネットといったミニバンベースのバンコンバージョン(バンコン)の2タイプだ。ともに充実の装備でありながら価格帯は500万円〜と夢物語でもない。そこで、この2タイプを選ぶときに、重要となるポイントをピックアップしてみよう。

 

自宅駐車場に高さ制限はあるか

 イチバン大切なのが自宅の駐車場の高さだ。1階が駐車場になっている戸建てやマンションなどは、一般的に高さ制限は2mくらい。キャブコンは、車内で立つことができるほどの空間が確保されているので、全高は2.5mくらいある。一方のバンコンは、ハイエースや日産キャラバンに設定されているハイルーフを除けば2m以下が主流。ポップアップルーフ付きでも全高2m以下というモデルもあるので駐車場選びで困ることは少ないといえるだろう。ちなみにバンコンを販売するメーカーによると「2.1mがボーダライン」という。

 国産キャブコンの一般的な全長×全幅は約5m×2mだが、ベースモデルによっては全長4.9×全幅1.9mと少し幅の広い国産3ナンバー車というレベル。平置き駐車場なら一般的な乗用車スペースでも止められるだろう。ただ、月極駐車場によっては、駐車スペースに収まっても、周囲への配慮から背の高いクルマは契約不可というケースもあるので要注意だ。

 

キャンプ場で何人が車中泊するか

 キャブコンには車内を立って歩ける設計や、運転席上にバンクヘッドという寝室空間を備えるなど、キャンピングカーとしての設計が盛り込まれる。シンクやコンロ、トイレ(キャブコンに多い)装備によって乗車定員や就寝人数は異なるが、バンコンは定員・就寝4〜6人、キャブコンはともに6人というモデルが一般的。それほど変わらないとはいえ、バンコンに比べてスペースに余裕があるキャブコンの方がゆとりある車中泊ができるのは間違いない。

 バンコンは、就寝人数は多いモデルもあるが、やはり限られたスペースなので、フル就寝人数はかなりタイト。2段ベッドといえども、上下幅が狭く起き上がることができないモデルもある。とくにキャンプでは標準ルーフ仕様ならばテントを併用したほうがいいだろう。

 また、ステップワゴンのようなエンジンがキャビンの前にあるタイプは、ハイエースのような商用バンに比べて居住スペースが小さい。それゆえ、車中泊するためにシートをフラットにすると、荷物の行き場に困ることがあるなど、長期間の車中泊は厳しいといえよう。

 

短期間に長い距離を移動するか

 キャンピングカーショーの各ブースでインタビューすると、意外にもキャブコンやポップアップルーフ付きバンコンのオーナーより、普通のバンコンや軽自動車キャンパーの人の方が移動距離が長いそうだ。

 その理由のひとつは、車中泊の考え方が違うという。極端な表現をすると、バンコンや軽キャンパーの人たちは道の駅などで仮眠程度に済ませ、移動を目的としているそうだ。一方、キャブコンやポップアップルーフ付きバンコンは、宿泊は禁止されている道の駅などでルーフを開いたりすると目立ちすぎて、周囲からは仮眠とは思われないので、どうしてもオートキャンプ場などの施設を利用する傾向という。

 さらに走る(移動)距離について差が出る理由が、乗り心地と走安性だ。キャブコンは背の高いボディとベース車両がトラックだから、バンコンのほうがどちらの性能も優れている。つまり、長い距離をある程度のペースで走行するような旅行やキャンプならば、ミニバンベースの方が適しているわけだ。

 このように、海外のように観光地などを巡るような長旅をするならバンコン、オートキャンプそのものを楽しむならキャブコンがオススメだろう。

 

日常の買い物や通勤にクルマを使用するか

 キャブコンは全高が2.5mくらいあるため、自走式立体駐車場に入ることができない。つまり日常のスーパーへの買い物などで使うことは困難(郊外なら平面駐車場だけという環境もあるかもしれないが・・・)。

 そのため、キャブコンオーナーのほとんどが、日常の足としてコンパクトカーや軽自動車を所有しているそうだ。どうしても1台に抑えたいならば、ミニバンをベースにしたバンコンとなるだろう。

 

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