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梅雨前にやっておきたいクルマの窓メンテ「ガラス撥水のシリコンとフッ素の違いとは」

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

施工パーツ別で見るメリット&デメリット

 雨天のドライブに役立つのが、ウインドウへのコーティング。梅雨どきや豪雨時など、激しい雨のときはとくに効果を発揮してくれ、ワイパーと併用するにしてもコーティング施工の有無で雲泥の差がある。

 ひと口にウインドウコーティングと言ってもじつに多種多様。まずはフロントガラス用から見ていくと、シリコン系とフッ素系があって、違いは撥水具合と持続期間にある。簡単に言うと、シリコン系は水弾きが強くて水弾きもいいけど、効果が落ちるのは早い。使用頻度にもよるが効果は2カ月前後といったところ。逆にフッ素系は、シリコン系に比べると撥水力は落ちるが、半年から1年という持続効果をもつ。

 どちらがいい悪いではなく、クルマの使用頻度や好み、手間がどれぐらいかけられるかで決めればいい。ボディコーティングの専門店に聞くと「長持ちするという点でフッ素系のほうが人気。油膜などを完全に除去して下地を作ってやれば、フッ素系でも満足のいく撥水が可能というのが理由でしょう」という。

 もちろん自分で塗り込む場合も、ガラス専用のコンパウンドで油膜や古い被膜を完全に除去しておきたい。耐久性や効果だけでなく、古い被膜が残っていると雨天時に白く曇ったようになることもあるからだ。

 では、フロント以外はどうすればいいのか? サイド、リヤともにフロントとと同じものでいい。つまりフロントだけ施工するのではなく、一度に全面塗っておくのが基本ということ。ただし、フロントはワイパーによって被膜が取れるスピードが他面よりも早いという点は注意したい。

 そして、ガラス以外で撥水しておきたいのがドアミラー。実感した方も多いだろうが、ミラーに雨粒が付着すると後方確認しにくい。夜間のドライブではさらに見えにくい。ということで、ミラーにもコーティングをしておきたいのだが、最も簡単なのはウインドウと同じ撥水剤を塗ること。水滴が付くが、直角に立っているので落ちやすいし、水滴の粒が表目な点在するだけなので、未施工のベタッとした感じよりは大幅に見やすくなる。

 なお、撥水以外でドアミラー専用として多いのが”親水タイプ”。親水はボディコーティングでもお馴染みだが、水膜がミラー全面に張り付き、まさに鏡のようになって視界を確保する。ただし、表面がうねるのように見えるのは気になるかもしれない。

 ちなみに撥水、親水以外で注目なのが”超撥水”で、近年は大きく進化。蓮の葉が超撥水(細かい突起によって水滴がつきにくい)なのと同じ原理で、ミラー表面に水滴はまったく付かない。ただし、非常にデリケートな被膜なので、触れてしまうと取れてしまうのが難点。ミラー以外にも使いたいところが、窓の開閉を頻繁に行なうサイドウインドウや、ワイパー作動を行なうフロントウインドウへの施工はオススメできない。

 そのほか、コーティングしておくといいのはヘッドライト。昔のガラスレンズならウインドウ用が流用できるが、現在の樹脂はシミになったりすることもあるのでダメ。樹脂に使えるタイプか、バイク用のヘルメットシールド用を流用するといいだろう。

 ミラーも含めてガラスコーティングは、雨天時の視界を確保してくれるだけでなく、汚れや油膜、冬場には雪の付着なども防止してくれるので、定期的に施工しておくようにしたい。 

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