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パジェロが海外ではサムライ?輸出されると車名が変わってしまう理由とは

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: 三菱/日産/トヨタ/マツダ/スズキ/Auto Messe Web編集部

商標権などの制約をクリアして命名

 いまや当たり前になったキラキラネームと呼ばれる子供の名前ひとつをとっても分かるように、本人や関係者たちが良かれと思って付けたネーミングも、立場や見方、そして場所が変われば意味不明だったり、とんでもなく変な意味を持っていたりすることもある。

 クルマの名前も例外ではない。メーカーが、自社のラインナップや歴史に照らし合わせ、あるいは開発コンセプトや目標とする性能やデザインをそのネーミングに込めて決定されているようになんとなくイメージしてしまうが、意外にもそうではない。車名は自由に命名されているようでも、実はさまざまな制約のもとに決定されているのである。そんなネーミングに関する背景と日本から輸出されると違うネーミングになる理由などを紹介しよう。

 

「日本(またはその地域)だけで売るからこのネーミングでOK」ということも当然あるのだが、グローバル化が進んだ現在では、商標的には問題なく「なんとなくスタイリッシュな字面や語感」優先でネーミングすると、とんでもないことになったりすることもある。実はこうした地域性や言葉の持つ意味といった諸問題をクリアする魔法のネーミングがあるのだが、それはまた別の機会に紹介したい。

 とにかく、名前なしで製品を販売するということはビジネスとして成り立たなくなるので現実にはあり得ないが、1台でも多く販売したいという心情においては、ブランドの世界観を体現するようなキャッチーなネーミングこそが不可欠である。それ以前の問題として、なにしろ知ってもらおうにも製品とイメージが合致しなければ選択肢にも入らないワケで、かようにネーミングとはセンシティブなものなのだ。

 ネーミングの開発において具体的なハードルとして存在するのは、まずはその商標だろう。製品として販売するものである以上、販売国での登録商標を取得しなければならない。これを怠ると、類似製品が登場しても対応することができず、逆に既存の製品との類似性を訴えられた場合などに、多額の賠償金を支払うことにもなりかねない。

パジェロが恥ずかしい意味の言葉になる国も

 一方、ネーミングで悩ましいのは、何かを意味する言葉が誰かにとってメリットがあっても、すべての人においてすんなり腑に落ちるものではないという事実である。例えば先頃その長い国内販売の歴史に終止符を打った三菱パジェロ。ご存知のように我々日本人や日本市場でパジェロといえば、無条件で三菱のクロカン四駆を指すが、北米や欧州では「モンテロ」(ハンチング=鳥打ち帽)と呼ばれている。

 モンテロというネーミング自体はそれぞれの地域でオフロードイメージをもたらすもので、意味を考えればさほど違和感はないかもしれない。しかし、これが英国やスペインでは「ショーグン」という名前で売られていると聞けばどうだろう? 海外の人にとってショーグン=日本のイメージなのだろうが、パジェロをショーグンと呼ばれることを知った我々日本人の心情はどこか複雑なのではないだろうか。

 英国とスペインでなぜショーグンと命名されたのか公式発表はないが、そこに前述の商標権の問題や複雑な事情があったことは想像に難しくない。ちなみになぜスペインでパジェロがNGなのかいえば、スペインではパジェロが“自慰をするひと“という意味として使用されているからといわれている。

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