スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す

スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す

降雪前にスタッドレスタイヤへ交換する理由

 サマータイヤは、気温が7℃を下回ると本来のグリップ性能を発揮できないため、ドイツでは冬季になるとウインタータイヤ(スタッドレスタイヤ)への履き替えを義務化している。日本ではサマータイヤのままでも違反にはならないが、安全性を考慮するとスタッドレスタイヤを装着するのが望ましい。当然、雪道以外を走行することになるのだが、ネクセンタイヤのスタッドレスタイヤ「WINGUARD ice2(ウインガードアイスツー)」は舗装路での性能も両立している。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 雪が降るまでスタッドレスタイヤに履き替えない人は少なくない。しかし、本来は気温が下がってきたらスタッドレスタイヤ(ウインタータイヤ)を履き、春が来たらサマータイヤに履き替えるというのが正しい使い方だ。目安としては、非降雪地域でも12月の声を聞くころにスタッドレスタイヤに交換し、3月いっぱいくらいまで履きっぱなしにしたい。3月になるとだいぶ暖かくなるので、まだスタッドレスタイヤ? といった目で見られることも少なくないが、3月末から4月上旬は案外雪が降る。スタッドレスタイヤはいざという時に役に立たないと意味がないので、ちょっと長めに履くことをお薦めしたい。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

意外に舗装路を走っている距離は長い

 降雪地域に住んでいるユーザー以外は、雪道より舗装路を走行している距離の方が間違いなく長い。そこで気になるのが、ドライ路面でのフィーリング。確かにスタッドレスタイヤのゴムは、氷雪上性能を重視しているので柔らかい。だからどうしてもドライ路面での操縦性や摩耗はサマータイヤより不利なのだ。

 そのような不安に、ネクセンタイヤのWINGUARD ice2は速度レンジT(190km/h)で応えている。国産スタッドレスタイヤのQレンジ(160㎞/h)よりも高い速度レンジ設定で、スタッドレスタイヤとしては、かなり高速性能を重視したものになっているのだ。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 その理由の一つが、ネクセンタイヤが欧州を中心にタイヤの販売を展開している点だ。欧州ではタイヤの性能として、まず高速操縦安定性が求められる。これはウインタータイヤでも例外ではない。そんな市場にもまれてきたネクセンタイヤにとって、スタッドレスタイヤの開発でも、高速操縦安定性は重視すべき重要な性能として高いプライオリティを持っている、ということなのだろう。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

タイヤの剛性感がありカーブを楽に走れる

 前振りが長くなってしまったが、WINGUARD ice2を実際にドライ路面で走らせたらどんなフィーリングなのか、チェックしてみることにした。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 ゴムを爪で押すとスタッドレスタイヤらしいゴムの柔らかさがあるのだが、いざ走らせてみると、グニャつく感じがほとんどない。テスト車に装着したタイヤが185/65R15と65偏平だったので、スポーツタイヤのような歯切れのいい応答性はないが、それでもハンドルを切った通りに穏やかで素直に応答。サマータイヤを履いているくらいの感覚で普通に運転できる。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 驚いたのは、山道を走らせたときの印象だ。一般的なスタッドレスタイヤは、ブロックがしっかりしていてもケース(骨格)がソフトで腰砕けを起こしたり、逆に、ケースはしっかりしていても、ハンドルを切り足すとブロックが歪んでグリップが落ちたりということが時々ある。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 ところが、WINGARD ice2は、ケースがしっかりしており、踏ん張りが効くうえに、カーブで旋回スピードを上げていってもブロックの変形が少ない印象なのだ。これはブロックに大きな力がかかった時に、サイプがブロック同士を支えあい、一つの塊としてブロック剛性を発揮しているのだろう。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 高速道路を走らせても直進性が良く、ふらつくようなあいまいな感じが全く感じられない点もこのタイヤの「良さ」として挙げたいポイントだ。速度レンジTは、単純に190km/hまで保証されているというだけでなく、190km/hまで操縦性のテストを行っているということ。そこで作り出された操縦性の良さが、ちゃんとドライ路面を(普通に)走らせている時でも感じられるということなのだ。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

新品タイヤは100〜200kmのナラシ運転が必要

 最後にどのようなタイヤでも新品時は本来の性能を発揮できない。とくにスタッドレスタイヤは、「スピュー」と呼ばれるタイヤの”ひげ”が若干多めなこともある。これがハンドリングなど、ステアリングフィールをしっくりこないものにしていることが多い。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 今回の撮影でも、山道を走行していくうちにステアリングフィールはみるみるうちによくなっていき、走り始めとは格段に違う、いい手応えが出てきた。これは決して悪いことではなく、タイヤを組んでしばらくは、タイヤがリム(ホイール)になじみ、タイヤの薄皮が一枚摩耗するまでは、ナラシのつもりで少しだけ丁寧に走らせる必要がある。

 たぶん距離にして100~200kmくらい。当然のことながら雪道でもナラシが終わっていないと本来の性能は発揮できない。そのようなことからも、早めにスタッドレスタイヤに履き替えたほうがいいことが理解できるだろう。スタッドレスタイヤの舗装路性能は重要!海外で鍛えられたネクセンタイヤ「WINGUARD ice2」を試す画像はこちら

 ナラシが終わったWINGARD ice2は、直進状態から指1本分切るくらいの微妙なステアリング操作にもちゃんと応答してくれるようになる。薄皮がある状態でも応答は出ているのだが、より手応えがしっかりと伝わってきたのである。

ネクセンタイヤ 
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