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いまどき軽自動車は圧巻の実力! 悪路に強いだけじゃない「キャンプ」で使える「最強Kカー」4台

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: スズキ、Auto Messe Web編集部

3)スズキ・ジムニー

 軽自動車の中で悪路にもっとも強い1台といえば、それはもうスズキ・ジムニーに決まっている。伝統かつ本格のラダーフレームを使い、駆動方式はシンプルで耐久性抜群の2WD、4WD(低速)、4WD(高速)を切り替えられる副変速機付きパートタイム4WDのみ。

 最低地上高は世界の本格オフローダ同様の205mm。十分に確保したアプローチアングル、ランプブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルからなる対障害角度を備えているのはもちろんだ。ただし、ジムニーでしか立ち入れないような極悪路など、日本にはめったになく、アウトドアフィールドへのアクセス路も整備されているのがフツーだから、ジムニーの走破性は持て余すことがほとんど。

 しかも、ジムニーの荷室は後席使用時で奥行220mmと最小限。後席を格納しても、ハスラーほどのフロア奥行を持たないため、アウトドアの荷物の積載性という点では、クロスオーバーモデルに一歩、譲ることになる。

 ただし、ソロでのアウトドアやキャンプというなら、助手席まで格納すれば約2mもの奥行が出現し、長尺物の積載も可能になる。流行りの1人アウトドアやキャンプを楽しみたいというなら、本格派の魅力を目いっぱい享受できると思える。ひとつだけ注意点として、納期が依然、相当要することを覚悟しなければならない。

4)三菱eKクロス

  軽クロスオーバーモデルの中で、注意が必要な車種がある。それは三菱eKクロス。日産デイズの兄弟車であり、走りや基本的なポテンシャルは素晴らしく、日産のプロパイロットと同様のマイパイロットまで用意されているのだが、見た目のクロスオーバーデザインをまる受けして、「三菱だからデリカやアウトランダーなどのように悪路走破性にも優れているだろう」とは思わないように。

 クロスオーバーテイストはエクステリアデザインだけで、最低地上高も155mmと、デイズとまったく同じ。つまり、一般的な乗用車と変わらない最低地上高なのである。荷物の積載性や先進運転支援機能のマイパイロットによる安全性能は文句なしだが、決して走破性面でアウトドアに特別に強いクルマだと誤解なきようにしたい。

 もちろん、路面が整備されたアウトドアフィールドに出向くぶんには、まったく問題なし。4WDを選べばより安全・安心だし、じつは乗り心地もFFより上質・快適だったりするのである。

 よってアウトドア、オフロードにバッチリ対応する軽クロスオーバーモデルは、ハスラー、タフトの2台が特にオススメということになる。車中泊対応まで含めればハスラーの一択となるだろう。

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  • キャンプに使えるハスラー
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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