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ペダルの踏み間違いは「起こるべくして起こる」! 事故を起こしがちな人「あるある」とは

投稿日:

TEXT: 諸星陽一  PHOTO: Auto Messe Web編集部,SUBARU,TOYOTA

ペダル踏み間違いはなぜ起こるのか

 相変わらず、クルマのペダルの踏み間違いが原因となる事故が起き続けています。こうした事故を減らすには、どすればいいのでしょうか? ペダルの踏み間違い事故を起こさないために大切なことをお知らせします。

まずはドライビングポジション

 まず、ドライビングポジション(運転姿勢)の問題です。ペダル踏み間違い事故とドライビングポジションの関係性を明確に証明するデータはありませんが、いい加減なドライビングポジションで運転していたらペダル踏み間違いをする可能性は高くなるのは明確です。ドライビングポジション

 とくにポジションが遠い場合は、つま先でペダル操作を行うことにもなりかねず危険です。正しいシートの前後位置は、シートに深く腰掛けてブレーキを踏んだときにヒザが110度ほど曲がる位置が理想です。正しいポジションに座ることで、ペダル踏み間違いを防止できるだけでなく、万が一踏み間違えたときに、踏み直せる可能性も高くなります。

 どんなにドライビングポジションを正しくしても、ペダルが正しく配置されていないと意味をなしません。そこに注目したクルマ作りをしているのがマツダです。オルガン式アクセルペダル

 現在のマツダ車はシートに座って、真っ直ぐ右足を伸ばした位置にアクセルペダルを配置、ブレーキペダルは左にオフセットされた位置にあります。そしてアクセルペダルはオルガン式、ブレーキペダルはつり下げ式なのでペダルタッチも異なり、それぞれのペダルを踏み間違えてもフィーリングで察知することが可能です。

ATシフトレバーの操作ミス

 ニュースでよく見かけるのがコンビニエンスストアの駐車場で、店舗に突っ込んでいるような状況は、ペダル踏み間違いのこともあれば、別の原因でも考えられます。それは、操作ミスによるものです。駐車場での操作ミスなので、低速もしくは停止状態からの事故です。駐車場スペースには多くの場合、車止めがありますがそれを乗り越えてしまっているわけです。ATシフトレバー

 なんでこんなことが起きるのかを検証してみましょう。コンビニに対してクルマが前向きだとします。ドライバーはバックでクルマを出したいのですが、ATのポジションはDに入っています。このためブレーキペダルを緩めてもクルマが動きません。バック発進時のここでATのポジションが間違っていることに気づけばいいのですが、そうでないとクルマを動かすためにアクセルを踏み込みます、やがて車止めを乗り越えて店舗に突っ込むというわけです。バック発進時

 もちろん、原因はこれだけではありません、さまざまなパターンがありますが、こうした勘違いでの事故もあります。

漫然と運転せず 間違った瞬間にも対応できるか

 さて、アクセルとブレーキの踏み間違い事故に話を戻しましょう。クルーズコントロールを使わずに、通常クルマを走らせている場合はアクセルペダルの上に右足があります。そこから前に障害物が現れ、ブレーキを踏む際は左に足をずらして踏むのでまず踏み間違いはしません。アクセルペダル

 ペダルを踏み間違えるときは、強いブレーキを踏もうとして右足を一度持ち上げて踏んだときなどに発生します。また、車庫入れなどでブレーキとアクセルを頻繁に踏み換えるときなども発生しやすい状況です。アクセルを踏もうと思ってブレーキを踏んでもまず問題は起きません、問題となるのはブレーキを踏もうと思ってアクセルを踏んだときです。当然、クルマは加速しますが、ドライバーはブレーキを踏んでいるつもりなので、さらに強くアクセルを踏み込みます。するとクルマはどんどん加速して暴走状態になるわけです。

 アクセルとブレーキを踏み間違えないために一番大切なのは、漫然と運転しないこと、つまり「しっかりとした意思を持って運転する」ということです。ブレーキを踏もうと思い間違ってアクセルを踏んだとき、漫然と運転しているとそのままアクセルを踏み続けてしまいます。間違えて加速した瞬間に、おかしいと気づき踏み直すことができれば事故を防いだり、被害を最小限に抑えることができます。今、クルマがどういう状態かを考え、クルマの動きがどうなのかを考えればいいのです。

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