地を這う「シャコタン」ビートルも集結! 日本最大級の「VWミーティング」は敷居も低かった (2/2ページ)

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超シャコタンの「スラムド」ビートルに乗る22歳

 取材時22歳の杉山 陸さんは、親御さんが「シトロエン2CV」や「ボルボ240」に乗っていたこともあり、自然と小さなころから旧車好きに。18歳でフォルクスワーゲンの「タイプ3バリアント」(ステーションワゴン)に乗り始めて、2020年の秋、地元のVWオーナーから1960年式ビートルを譲り受けた。

 エアサスなどを使わず「生足」で車高を限界まで下げた「スラムド」スタイルのカスタムが施された個体だ。杉山さんはそのまま大事に乗り継ぎつつ、今回のイベントのためにホイールを変更。初代「ポルシェ911」が純正で履いていた「フックス(Fuchs)」社製ホイールを復刻したもので、クラシックVWのカスタムでは定番の逸品だ。

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1960年式ビートルと杉山さん画像はこちら

「カスタムの幅が広いので自然とVWに乗るようになりました。電装はあえて6Vのままで、ETCはUSBモバイルバッテリーから給電しているんです。足元に“ココマット”を入れてクリーンな雰囲気にしているので、インテリアはこのままオリジナルでいきたいです」

インテリアはオリジナルの姿を尊重画像はこちら

ビートル乗りのYouTuberさん、しかも新婚ホヤホヤ

 クラシックなキャンプサイトを会場内で再現していた1963年式ビートル。この日は広い会場ですれ違いでご本人に会えなかったが、オーナーは「みやぱちーの」という名前でYouTuber活動をしている29歳の青年だ。

 2020年6月にずっと夢だったビートルのオーナーになり、カノジョの「おいぱちーの」さんと一緒にYouTubeでワーゲンライフを発信。そして今年の春にめでたくご結婚され、新婚旅行ももちろんビートルで。その様子もYouTubeで見ることができる。

YouTuber「みやぱちーの」さんのビートル画像はこちら

水冷VWの世界から空冷VWにデビュー

 新潟県の小野澤貴之さんは30歳。もともと、同じVWでももっと新しい「ボーラV6」を「スラムド」して遊んでいたが、壊れてばかりで苦労しているのを見かねた知人から「壊れにくくて安く直せる空冷VWで幸せに」と紹介され、地元のクラシックVWの集会に。そこでこの1964年式「タイプ3ノッチバック」(セダン型)を手放そうという人の話を聞いて、とんとん拍子にオーナーとなったばかりだ。

小野澤さんとタイプ3ノッチバック画像はこちら

 かつてのオーナーの手によって油圧サスペンション(ハイドローリック)が組み込まれた「ローライダー」仕様で、車高を自在に下げることができる。さらにその次のオーナーの元で足まわりや内装が変更され「スラムド」仕様に。そうして小野澤さんの手元にやってきたという次第である。

「ホイールを変えて遊んでいきたいですね。ボーラとタイプ3と、新旧VWで楽しみたいです」

油圧サスペンション「ハイドローリック」を搭載画像はこちら

ベテランVWオーナーの足車は通称「マルニ」

 埼玉県の宮原美砂さんはご夫婦で長年VWライフを楽しんでいて、自宅は「バス」を収容できるようにガレージハウスを建てたほどのVW愛好家だ。

 こちらの1971年式ビートルは「1302」というモデル。それまでずっとビートルのフロントサスペンションは「トーションビーム」という方式だったのだが、この「1302」では現代的な「ストラット」サスペンションを採用して走行性能をアップデートしているのだ。

宮原さんの愛車は1971年式1302画像はこちら

 オリジナルのペイントを綺麗に残し、アクセサリーのチョイスにも経験とセンスが反映された宮原さんのビートルには、日本を代表するクラシックVWショップ「フラット4」から賞が贈られた。

「いろんなVWを所有してきましたが、今はこのビートルと、1956年式バスの2台態勢で夫婦で楽しんでいます」

アクセサリーのチョイスにセンスがあふれる画像はこちら

 ノーマルのまま乗っても、カスタムしても、楽しみ方はさまざま。クラシックカーとしての「趣味性」もありながら、ビギナーでもベテランでも安心して乗れるのは、歴史に残る「実用車」であるフォルクスワーゲンならではだ。

 写真を撮っているだけでも楽しいので、お近くで大小のVWイベントがあったら、気軽に見に行ってみてはいかがだろうか。

VWイベントの会場風景画像はこちら

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