もはや学生が作るレベルじゃない! 日本自動車大学校の卒業制作が想像の斜め上すぎて笑う (2/2ページ)

#03 NATS FFN-11

学生自ら設計製作したフォーミュラカー!!

●製作:自動車研究科

 コンセプトはモアスピード。とはいえ、最高速を伸ばすのではなく、加速性能と旋回性能を追求しているという自動車研究科が出展した車両がコチラ。

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NATS FFN-11画像はこちら

 コンセプトを聞くと、「ざっくりしてますが、クルマを速くしましょうということです」とコメント。今回は従来12インチホイールだったのを10インチにサイズダウン。これにより1本約8kg(4本で計32kg)の軽量化を実現。つまり、パワーで最高速を高めるのではなく、軽量化による恩恵を活かしてダッシュ力や旋回時の運動性能を向上させたそうだ。NATS FFN-11のモノコック画像はこちら

 近年、熱気がさらに高まる学生フォーミュラの競技会『フォーミュラSAE』という、学生自ら設計・製作したフォーミュラカーで技術や能力を競い合う競技会では90チーム中12位の好成績を獲得。

「動的審査(クルマを速く走らせよう)、静的審査(設計のコンセプト・マーケティングを見る)を競い合う大会で、うちは動的審査の強いチームなんです。そのなかで12位を取れたのは満足しています」と手応えは十分。NATS FFN-11の運転席画像はこちら

 ボディはFRPとスチールをバイブリッドする形で総重量を約200kgに収め、エンジンは軽量かつコンパクトな作りが人気の二輪用のヤマハ製MT07を使用した。すでに来年につながる研究もしており、「(今後は)EV化を考えています。他校もそう考えていると思うので(後輩たちには)、来年、再来年には搭載してもらいたいですね」とコメント。卒業まで研究を重ねていき、成果を後輩に託すことになる。

#04 NATS F4 NATS001

ローポジション化を実現したF4ベースのオリジナルフォーミュラ

●製作:モータースポーツ科

 レースメカニックに求められる知識や技術を習得する「モータースポーツ科」が出展したのは、実際にF4レースに参戦している車両「NATS F4 NATS001」。昨年開催された鈴鹿戦では、13台中2位と表彰台に登る好成績を残した。NATS F4 NATS001画像はこちら

「昨年の鈴鹿で行われたレースでは、アーム類とウイングの構造を作り替えました。今年は前回よりもシートのローポジション化を追求するために、自分たちでシートを製作しています」とのこと。開幕戦は3月上旬のスケジュールなので、卒業前に改良した結果がどのように成績につながるか楽しみだ。「死に物狂いで1位を狙います」とも話してくれた。NATS F4 NATS001の運転席画像はこちら

 ちなみにシートは、生徒の手によって作るそう。「基本的にフォーミュラカーのシートは、自分たちで作るんです。今回は(前回よりも)重心の位置を下げたくてローポジションを追求しています」。その意図は空気抵抗をなくす意味がもちろん含まれている。

 基本的に結果が出ているときには大きな仕様変更はない。「アームをナローにしたり、少しずつこうした方がいいというのを見つめてはいます。あとはセッティングの変更くらいですね」と話してくれた。NATS F4 NATS001のフロントサスペンション画像はこちら

 モータースポーツ科を卒業したあとはレース関係だけではなく、意外にもトラック関係の仕事に就く生徒が多いという。「トラックは部品を交換するだけではなく、アーム類などは直すことが多いんです。そんなときにモノ作りが役に立ちます」。学校での溶接の経験やミリ単位でのセッティングなどが役に立つという。「レースだけではなく、トラックも長距離を走ります。きちんと作らないといけません。人の命を預かっているので」と使命感に燃える若者たちの未来に明るい!