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大枚叩いて「ムキ出し型」を入れたのにパワーダウン! ウソのようだがホントに起こる「エアクリーナーチューン」の落とし穴

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/Auto Messe Web編集部

エンジンの熱を吸わないようにエアー導線を確保

 さらに気をつけたいのがエンジン内の熱気問題。現代の純正クリーナーボックスは冷たい外気を吸い込むようになっている。昔は、これってエキゾーストの熱を吸い込むためのエアクリですか? と思ってしまう設計もあったが……。

 ムキ出し型クリーナーをエンジンルームにそのまま置くだけだと、エンジンの熱気を吸い込んでしまい、吸気温度が大幅アップ→ECUが熱膨張した空気に合わせてガソリン噴射量を絞る→パワーダウン……となってしまうこともある。

 正しく使うには、外気を取り込むダクトを付けたり、隔壁を設けるなどして、冷たい空気をたっぷり吸い込めるようにしたい。そうなればもともと吸気抵抗は少ないムキ出し型クリーナーだけに、劇的なパワーアップが期待できる。

外気をエアクリに効率的ぶ」に取り込むためダクトを付けたりすると良い

ECUチューンも行えば、さらなる出力が手に入る

「ECU(エンジン・コントロール・ユニット)」内のデータを、ムキ出し型クリーナーに適したものへ書き換えることで、パワーやトルクを最適化。エンジンチェックランプ点灯を防ぐことができる。

 現代では吸入空気量などがシビアにクルマが管理されているので、車種やチューニングの度合いによってはECUチューンが必要になることもあるのは知っておきたい。たとえば「HKS」では、手軽にECU書き換えができる「フラッシュエディター」があり、自社製エアクリーナーに合わせたデータがすでに入っている車種もある。

 注意点としてはECUチューンを施したあとにムキ出し型クリーナーを装着したら、再度調整が必要になってしまう。純正交換フィルターなら問題ないが、エアクリーナーボックスごと交換するなら、ECUチューンと同時に、計画的に行うようにしたい。

隔壁を設けるなどして冷たい空気をたっぷり吸えるようにしたい

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  • ECUも合わせてチューンしておきたい
  • 隔壁を設けるなどして冷たい空気をたっぷり吸えるようにしたい
  • 外気をエアクリに効率的ぶ」に取り込むためダクトを付けたりすると良い
  • 純正エアクリーナーのフィルターを変えるだけでも効果が望める
  • エアクリーナーを社外のいわゆる「キノコ型」にすると劇的に効果がアップ
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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