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軽くて強いけど高額な「チタン」! クルマ好きを魅了する高級素材のメリット・デメリット

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/写真AC/本田技研工業

お値段だけネックだが満足度は高い

 チタンのデメリットは価格くらいだろうか。ちなみに先程のWRX STI用マフラーはステンレスが23万4300円に対して、チタン製は62万8100円。重量は半分、価格は約2.7倍なのだ。しかし、それだけの意味と効果があるのがチタンだ。また、性能には直接関係ないが、鈍く光るパイプは、なんとも言えない雰囲気を持つ。熱の掛かる部分は自然に焼け色がついていくのも美しく、またマフラーが育っていくのは見ていても楽しいものである。ちなみに、テールエンドのチタン焼け色は、化学処理による加工で虹色にしている場合と、実際に焼いている場合がある。

 ほかにマイナスポイントはめったにないが、パイプやステーの修理が必要になったとき、チタンは溶接が難しく専門の工場でないと修理できないことがある。デメリットといえばそれくらい。だからこそ、チタンは愛されるのだ。

チタン製シフトノブは軽すぎてフィールには好みが分かれる

 ほかにも、インテークのパイプも見た目と軽量化を訴求してチタン製がラインアップされている。ホイールナットでは、その硬さからインパクトレンチの仕様によるダメージを受けにくく、それでいて軽量とあって、タイムアタック派からは愛されている。

ホイールナットでもチタンの硬さが人気

 ホンダのシビックやインテグラに設定されたタイプRでは、チタン製シフトノブが話題に。独特の質感でファンも多かった。アフター品でもチタン製シフトノブがあるが、あまりの軽さにギヤの入り具合がだいぶ変わる。シフトノブはある程度重さがあった方が吸い込まれるように次のギヤに入っていく感触になりやすく、チタンほど軽いと違和感を思えるかもしれない。

1997年登場のEK型シビックタイプRのチタン製シフトノブ

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  • 同程度のマフラーでステンレス製より約半分の重量に抑えられる
  • ホイールナットでもチタンの硬さが人気
  • 1997年登場のEK型シビックタイプRのチタン製シフトノブ
  • 兵庫県の鹿嶋神社にはチタン製の大鳥居が建立されている
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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