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アウトドアブームで注目集まる「ルーフキャリア」の知られざる歴史とは? サーフィンやスキーのマストアイテムでした

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔/THULE/BMW AG/AMW 竹内耕太

  • パディ・ホプカークがドライブして1968年のモンテカルロラリーに参戦したミニクーパーS

アウトドアの良き相棒「ルーフキャリア」/「ルーフラック」

 昨今のアウトドアブームでこれまでより一層身近になった「ルーフラック」や「ルーフキャリア」。ルーフトップテントを装着したり、大きなルーフボックスを搭載したりすることで、愛車の積載能力や居住性を大きく拡張することができる人気のアイテムだが、その歴史はあまり知られていない。そこで今回はその歴史を紐解いてみよう。

50~60年代ヨーロッパでは車種別に設計された専用品が一般的だった

 ヨーロッパでは1950年代には、「ビートル」や「ミニ」といったポピュラーな車種に、吸盤状の脚をルーフに載せてレインガーターに引っかけて固定する、車種専用設計のルーフラックの基礎のような形がアクセサリーとして登場している。モンテカルロラリーでミニクーパーがタイヤを積んでいたキャリアを想像してもらえれば、わかりやすいだろう。

 その後、より耐荷重を高めるために、脚をレインガーターに載せるスタイルに進化していく。この車種専用設計のキャリアは長期間大きなモデルチェンジをしなかったミニやビートルの世界ではポピュラーで、今でもリプロダクション製品が入手できる。

モデルサイクルの短いアメリカでは汎用性をアップした製品が登場

 ところがこの専用設計のキャリアは、アメリカ車のように毎年モデルチェンジを繰り返す車種だと成り立ちにくい。アメリカではCarter社から吸盤脚かつレインガーターフックの長さを調整式にすることで、異なる車種にも装着可能な「CARPAC」キャリアがリリースされるなど、汎用性の高い製品が人気となった。

 しばらくはこの方式がポピュラーだったが、アメリカでは1960年代に入るとレインガーターがない車両や、後部がハイルーフになるステーションワゴンなどが出現するようになる。これに対応すべく、ルーフレールを最初から装着した車両や、ルーフに直に荷物が搭載できるように、直接ルーフに穴を開けて装着するキャリアがオプションとして用意されるようになる。この仕組みはステーションワゴンなどの一部車種では1980年代ごろまで存在するほど、アメリカでは長きにわたってポピュラーだった。

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