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グランドノート:音響設計から内装加工まで対応! カーオーディオの匠が手がける老舗プロショップ【AMW special shop】

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: グランドノート

  • 内張りを組付け前のドア内部の状態。制振材が要所要所に貼付されている
  • 製作途中のバッフルボード背面。中央に見えるのはスピーカー背面のドライバーユニット(マグネット)部だ
  • ドアチューニング施工例。グランドノートでは一般的なデッドニングと呼ばれる施工方法は取らず、ドア全体で制振バランスをとるチューニングを行っている
  • 内装のフル架装の一例。イチからすべて店内でワンオフで製作しているため、同じデザインは存在しない。「ユーザーのアイデアや、簡単なイメージスケッチなどを自由に伝えていただければ、形にすることが可能です。もちろん高級オーディオの組込も対応いたします」と、代表の林氏
  • 店舗というよりは作業場仕様。展示物は多くはないが、デモカーで作業レベルを確認することができる
  • 正面のシャッターは作業中閉まっていることが多いが、シャッター前に車が止まっているときは営業している。シャッター横の青い看板の下の扉から入店いただきたい

技術と経験が導く、理想を超える車内空間づくり

1997年創業のグランドノートは、カーオーディオと内装カスタムに特化したプロショップ。メーカー勤務で培った確かな技術と豊富な経験を持つ代表の林氏が、音響の調整からインテリアのワンオフ加工まで手がけています。ひとりひとりの要望にじっくり向き合って徹底したヒアリングと独自のアプローチで、想像を超えるオーディオ空間を実現するその姿勢には、多くのユーザーから信頼が寄せられています。

オーディオから内装ワンオフまで、確かな技術と実績

代表の林氏はカーオーディオのメーカーに勤務した経験を持ち、クルマへの取り付けや音響セッティングに携わっていた。そこで得た経験をユーザーへダイレクトにフィードバックすべく、グランドノートを立ち上げたのが1997年。現在はオーディオを中心に、内装のカスタムやワンオフ加工まで、豊富な実績に裏打ちされた確かな技術力で施工している。

異なる立場のカーオーディオ専門家を経てきた林氏は、自身のポリシーを「ひとりひとりの要望にしっかり寄り添いつつ、想像を超えるクオリティの音や製作物を提供すること」と話す。オーディオに対する不満や悩みを入念にヒアリングし、現状のシステムに何か問題があるかを検証。そのうえで理論や過去の事例と照らし合わせ、最適なメニューを提案する。カーオーディオに敷居の高さを感じている層が少なくないことも理解しており、作業の内容や効果についてわかりやすく説明するのも創業以来のこだわりだ。

「カーオーディオは構成アイテム個々の性能もさることながら、クルマに取り付けたうえで調整して、初めて完成といえる商品です。ただし、セットアップの考え方や手法は作業店によって違いがあり、同じアイテムを使っても出てくるサウンドは一緒ではありません。当店ではそうした違いや作業の意味を事前に説明し、納得していただいたうえで実際の施工に入ります」

デッドニングに頼らない、独自のサウンドアプローチ

音響セッティングに対するこだわりも相当だ。たとえば、車種ごとに条件を考慮して設計するインナーバッフル、ドアの音を確認しながらバランスを整えるチューニング、そして特殊な加工が必要な場合はワンオフでパーツを製作する。ドアに関しては、一般的に“デッドニング”と呼ばれる手法ではなく、現車に合わせながら音のバランスを追求する独自のアプローチを採る。

「いわゆるデッドニングが始まった時代のクルマと、現在のクルマではドアの作りが進化しており、昔の手法が必ずしもベストとは限りません。具体的にいうと、昔は低音が出にくかったのですが現在は逆に低音が強すぎる傾向があります。それなのに同じ方法でドアをチューニングすれば、音のバランスが崩れてしまうのは当然ですよね。当社ではそうした知識を細かくアップデートしながら、1台1台のクルマに合わせてバランスを整えていきます」

難易度の高い内装カスタムも柔軟に対応

インナーバッフルの形状や組み方によって奏でるサウンドには大きな差があるため、スピーカーだけでなく台座(バッフル)にもこだわってほしいと林氏は力説する。主に取り扱うブランドは、スピーカーがモレル、プロセッサーはヘリックスとのこと。いずれも音質に関する性能やノウハウを豊富に有しているうえ耐久性など機械としての信頼性も高く、安心して勧められるという。

また、冒頭で述べたように内装のカスタムも得意中の得意だ。ノーマルの雰囲気を崩さずにメインユニットを埋め込んだり、各種パネルの成形や純正ディスプレイのスマートな移設まで、他店で断られたような難易度の高い注文にも全力で応えてくれる。さらに近年は、優れたモノ作りのスキルがユーザーに広まり、ラゲッジスペースを拡大して使い勝手を高める加工や、ショーカーのような内装フルカスタムの依頼も多いとか。

それらはオーディオ以上に前例のない作業も珍しくなく、

「手間はかかりますが、納車したときの嬉しそうな表情を見るとそれまでの苦労も吹き飛んでしまいます」

と林氏は語る。

トランクの拡張は、グランドノートを訪れたユーザーが発した「ゴルフバッグが積みにくい」という何気ないひと言がきっかけ。現車をチェックしたところ拡大が可能と判断し、トランク後部の左右をすべてワンオフで加工。ノーマルと比べなければわからない自然な仕上がりが好評で、メルセデス・ベンツ「Sクラス」を中心にオーダーが殺到したという。

デザインは無限大、理想のかたちを追求

内装のフルカスタムにも決まったデザインはなく、苦労こそ伴うが、プロとして腕の振るいどころがあるという。希望や自分で思いついたアイデアがあれば、可能な限りかたちにできるよう尽力するので、些細なことでも遠慮せず教えてほしいそうだ。マニアックかつ高額なイメージが付きまとうカーオーディオは、専門店に対して心理的なハードルを感じる人も決して少なくない。

「ご自身に専門的な知識がなくても心配はありません。クルマを拝見したり、好みやリクエストを伺ったうえで、最適なシステムの選定や具体的な機種を提案します。当店にセットアップを含めてお任せいただければ、純正やパーツを交換しただけの状態とは違う仕上がりを体感でき、移動の時間と空間に彩りを与えてくれるはずです」

なお、グランドノートの店舗は、いわゆるショールームというよりも“作業場”といった雰囲気。取り付けに関する疑問やシステムの相談などはもちろん大歓迎だ。ただし、林氏ひとりであらゆる業務を行っており、シャッターを閉めて作業していることも多いそうなので、まずはメールや電話で来店希望の日時を連絡しよう。

GRAND NOTE

理想を超えるカーオーディオと内装カスタム

所在地:東京都大田区多摩川2-14-5
営業時間:10:00~18:00
TEL:03-6715-5662
mail:hayashi@grandnote.com
URL:https://www.grandnote.com/

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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