BBSがホイールに求める3つの定義を昇華させた「RI-A」 (2/2ページ)

新たな高性能ホイールの指標は「剛性」よりも「靭性」

第2世代スカイラインGT-Rオーナーから、R35GT-R用ホイール「RI-D」のDNAを継承するホイールを望む声が高まらないわけがない。コンセプトはそのままに、高価な超超ジュラルミンではなく、アルミを使った鍛造1ピースホイールの「RI-A」が誕生した。

BBS RI-A 7万4000円(7.5J×18インセット48)〜8万8000円(11.0J×18インセット50)/本(税別)
画像はこちら BBS RI-A 7万4000円(7.5J×18インセット48)〜8万8000円(11.0J×18インセット50)/本(税別)

走行中は、たとえレーシングホイールでもコーナリング中に僅かに変形している。この変形が少ないと剛性が高くて良いホイールとされてきたが、この変形を最小限にしようとすると、ホイール自体の肉厚を上げることが必要で重くなる。結果、もうひとつの高性能ホイールの指標である軽量化とせめぎ合いが生じる。

「われわれも安易に剛性という言葉を使い過ぎていたと反省しました」と語る。そこでBBSでは新たな高性能ホイールの指標を導いた。
それは長年にわたるF1用ホイールの開発実績から得た答えだった。「剛性」よりも「靭性」。これは走行中にホイールが縁石に乗り上げたり、大きな衝撃を受けたりしても、変化しつつも元に戻るような粘りやしなやかさを持たせること。この新指標をベースに超超ジュラルミンの優位性を生かした軽量かつ強いホイールを追求。また、さまざまな解析の結果、5本スポークのデザインは強さと軽さという機能性の面でも非常にバランスが良いことが判明した。「今のところ、これ以上、良いモノは考えられないのです」と長尾部長は自信をうかがわわせる。

RI-Dを継承するサークル径の小さなセンターキャップ付近から細く長くリムまで延びる5本ツインスポークを採用する「RI-A」
画像はこちら RI-Dを継承するサークル径の小さなセンターキャップ付近から細く長くリムまで延びる5本ツインスポークを採用する「RI-A」

BBSは「RI-A」にも、レーシングフィールドで鍛え上げたノウハウを搭載した。そのひとつがホイールとタイヤのリムずれ防止策である「アンチスリップペイント」。
GT-Rほど高性能で重い車両だと、フルブレーキングやフル加速時にタイヤとホイールの間でスリップし、タイヤの装着位置がずれてしまう。その結果、走行中に突然ホイールバランスが崩れるのである。
この対策として一般的にはホイールのリムにローレット加工を施すが、BBSでは独自のアンチスリップペイントでこれを抑制。リムフランジ部分までペイントされることで、タイヤとの接触面も大きく、効果の程は明白である。これもまたF1ホイールからのフィードバックだ。

リム裏側に加工を施すのではなく、アンチスリップペイントを施すことで、タイヤのまわり止めに対応。F1からの技術を採用する
画像はこちら リム裏側に加工を施すのではなく、アンチスリップペイントを施すことで、タイヤのまわり止めに対応。F1からの技術を採用する

 

一方、ホイールの顔となるディスク面では、センターオーナメントを小さくし、伸びやかな印象を与えるスポークデザイン。見る角度によっては伝統的なY字メッシュの延長線上にあることを感じさせ、また見方を変えれば明らかに5本スポークという独特のデザインである。

センターボア全体を落とすのではなく、各ナットホールとスポークサイドを一体でえぐり取って軽量。複雑な造形に目を奪われる
画像はこちら センターボア全体を落とすのではなく、各ナットホールとスポークサイドを一体でえぐり取って軽量。複雑な造形に目を奪われる

「RI-A」は余計な贅肉をそぎ落とし、機能性を追求した工業製品だけが放つオーラを感じさせる、まさに21世紀のBBSホイールである。

BBSジャパン フリーダイヤル0120-57-4433 http://www.bbs-japan.co.jp

【関連記事】

オートサロン2016「BBS」が2017年発売の新作モデルまで見せた

ノーマルからチューンドまで日産R35GT-R用プレミアムホイール

オートサロン2016「ポテンザRE-71R」に日産R35GT-R純正サイズが登場

オートサロン2016「レイズ」が誇る超剛性ホイールがさらに進化

画像ギャラリー