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安価な「ブースターケーブル」ではエンジンを始動できない

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ブースターケーブルの容量不足で
接続しても再始動できない!

ブースターケーブルは、製品によって許容電流が決まっている。
ホームセンターなどで売っている安価なものは、だいたい50Aぐらい。
ただし、これはバイク用かギリギリ軽自動車サイズまでと覚えていただきたい。image2

この50A程度のブースターケーブルをつないで、2L以上の普通車やミニバン、SUVなどをジャンピングスタートしようとすると、許容量以上の電流がブースターケーブルに流れ、コードが発熱。
最悪の場合、発火することもある。
例え発火しなくても、コードが熱くなるだけで、トラブル車のエンジンは再始動してくれない……。

というわけで、万が一に備えて、ブースターケーブルを購入するなら、軽自動車でも80Aクラスのケーブル。普通車やミニバンなら、100Aもしくは120Aのケーブルを選ぶこと。
120Aのケーブルの価格は、インターネットで3000〜5000円。

DSC_0274

長さもできれば5mぐらいは欲しいし、電線も太い方が電流が流れやすくて安心。
いざというときに備えるのなら、頼りになるブースターケーブルを持っていないと意味がない。

また、ブースターケーブルも経年劣化でクリップ部にガタが出たり、被膜の破損やケーブルが断線することがある。
トランクに入れっぱなしにせずに、ときどき点検して、劣化しているようなら早め早めに交換してほしい。
万一のバッテリーあがりをしたとき、ケーブルの劣化で違うトラブルを引き起こさないためにも。

最近は、リチウムバッテリーを使った、コンパクトなポータブルバッテリーチャージャーなども、1万円前後から登場していて便利。
スマートフォンの充電器としても使用できるので便利だが、日頃から充電状況を確認しておく必要はある。BELLOF_01

 

最後にもう一度ブースターケーブルの接続についてのポイントを整理しておく。

・ブースターケーブルのつなぎ方・外し方には順序がある。

取り付けは「赤・赤(+端子)→黒・黒(-端子)」の順。
トラブル車のプラスからつないで、トラブル車のマイナスで終わる。
※12Vのクルマは救援車も12V車。乗用車とトラックなどは24V車の接続は不可。

・トラブル車への黒いクリップの接続は、エンジンブロック(吊り上げフック等)につなぐ
救援車の方がトラブル車より電圧が高いので、トラブル車にマイナスをつないだときに火花が出ることがある。バッテリーからは微量の水素ガスが出ているので、引火しないようにするためだ。

・ブースターケーブルは許容電流が低いと役立たない(太くて長いものを選ぶ)

・ブースターケーブルは、必携ツールだが消耗品

今一度バッテリーのチェックとブースターケーブルの備えをして、秋の行楽シーズンを満喫してほしい。

(レポート:藤田竜太)

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