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46万kmスカイラインGT-Rのエンジンのオイル漏れ箇所を検証【BNR32不定期連載2】

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オイル漏れの原因は定番の三日月シール切れ
フロア下を汚していたのは他にも理由があった

R32GT-Rが搭載するRB26DETT型2.6リットル直6ツインターボエンジンは、エンジン後ろ側のカムカバーとヘッドの間にある通称三日月シールが劣化してオイル漏れの原因となる例が多い(矢印部分)。
パッキンが切れる原因は、経年劣化もあるが熱劣化も否めない。オーバーホールから10万kmくらい走行した個体でも漏れていることは多々あるのだ。
そう考えれば、19万kmで行った前回のオーバーホールから27万kmも走行してるのだから、仕方がないことと言えるだろう。

浅田さんのRB26DETTエンジンも、その例に漏れずエンジン背面をオイルまみれになっている。
オイルはエンジン背面を伝わって、ミッションミッションとの接続部までオイルまみれになっている。

確かに三日月シールから漏れているオイルの量は多いが、フロア下一面をオイルまみれにするほどではない。しかも、フロントメンバーの前方あたりに付着したオイルは、ここから伝わっていくとは思えない。
細部を確認していくと、トランスファーの上がオイルまみれになっている。

しかし、オイルフィルターまわりからの漏れは見受けられない。
ここに付着したオイルは、じつはオイルフィルターを交換をした際に垂れたもの。
R32GT-Rに詳しいショップでは、オイルフィルターを交換する際に、トランスファーの上部に溜まるオイルを洗浄する。
オーナーの浅田さんがオイル交換を依頼した店では、そこまでの洗浄を行っていなかったのだろう。
意外にも、フロアまわりを付着したオイルは、ここに溜まっていたオイルも原因のようだ。

そのほかカムカバーまわりからのオイルにじみは、パッキンが痩せる経年劣化が原因。

プラグホール側も同様にオイルにじむように漏れている。とくに4番と5番シリンダーは、熱が溜まりやすいところなので、漏れている量がやや多い。

タービンは、R34GT-Rのスタンダードタイプ(セラミック)に約1年前に交換していた。ここからのオイル漏れが見当たらない。しかし、その下にあるエンジンマウントは、ゴムが劣化して剥離。

サージタンクなどのインテークまわりを外すとエンジンからの水まわりパーツが見えてくる。
エンジンから冷却水をラジエータへと送り、そして戻ってくるパイプの先端は完全に腐食。

冷却水が漏れていたようで白濁した粉が付着。パイプ内部も錆が発生している。このようにエンジンは、外観からは水まわりの劣化を除けば、走行10万kmや20万kmでも起こりえる「それなり」という状態といえる。

このように、46万km走行したRB26DETTエンジンは、予想に反して意外にもパッキン類の劣化が原因でオイルが漏れていただけだった。
しかも、前回のオーバーホールから27万kmも経過していると考えれば、かなり良好なほうだろう。

ちなみにミッションのオイル漏れは、シフトレバーまわりからだった。ただ、その原因はオイルが噴き出さないようにするカバーを止めるタップが緩みだった。
このように外観上は、決して大きな問題点は見つからなかった。
次回は、いよいよエンジン内部を公開する予定だ。

(撮影:吉見幸夫)

Kansaiサービス TEL0743-84-0126 http://www.kansaisv.co.jp/

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