市販化に期待!! 次世代を予感させる4つの自動車関連用品【東京モーターショー】


東京モーターショーで見せつけた
日本の高い技術力と発想力

新車やコンセプトカーの発表で賑わいを見せる「東京モーターショー 2017」では、自動車関連メーカーによる展示ブースも見逃せない。
今回は、次世代を予感させるアイテムや新発想を取り入れたパーツなど、世界観を変える用品にも注目してみたい。

【CAR MATE】

全方位をカバーするドライブレコーダー「d’Action360」

遭いたくなくても貰ってしまうことがある交通事故。
しかし、真相を解明するには証言に頼らざるを得ない状況が多い。たとえドライブレコーダーの映像があったとしても事故は正面からよりも、むしろ側面などのほうが多いという。そうなると、証言から推測し、それが争いのもととなることもしばしば。そうなる前に全方向を記録できればそれが一番良いということになる。
それを実現させたのが、カーメイトの『d’Action360』だ。東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオン

前方から側面、後方まで撮影できる、どんな状況からも映像で記録する360度撮影の魚眼カメラを搭載。
側面からの事故でも映像から真相を究明ということも可能になるほか、通常のドライブレコーダーにあるGPS記録やGセンサー感知による記録設定などに加え、夜間で起こりがちなヘッドライトによる白飛びを抑制する機能も搭載。夜間でも全方位でクッキリとナンバーを読み取れる。
また、駐車感知モードはオプション設定。駐車中の衝撃記録やバッテリー電圧低下監視機能などもあるので、ドアパンチや当て逃げなども見逃さない。これらの記録映像は、エンジンONの状態でスマートフォンなどで確認することができる。

東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオン

 

d’Action本体(左)と駐車監視オプション(右)駐車監視オプションは、16時間後に自動で省エネモードに切り替わる。

東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオン本体装着例。フロントガラス上方に取り付けることにより、車内を含めた全方向をカバー。バイクが寄ってきて接触なども鮮明に記録可能だ。

 

【クラリオン】

夜間ドライブの”見えない”を可視化するカメラ

東京モーターショーには、障害物などを察知するシステムを展示しているメーカーが多かった。その中で興味深かったのがクラリオンの「カラーナイトビジョンカメラ」だ。
人や障害物を察知する点は他社と同じ。だが同社のカメラは、より高い精度で夜間でも障害物を認識し、人の認識は近赤外線カメラによって判断できる。特筆すべきは、その情報を警告として発するのではなく、色や明るさによって視覚的に訴えることができること。つまり、あくまで運転の判断は運転者次第。機械は、優れた情報を提供するに徹している。
ゆえに、まだ実用化に向けて模索中とのこと。しかし、単に安全管理という機能ではなく、その情報をもとに回避するための走行ライン表示といったことも可能になるかもしれない。無限の可能性が秘めているということだ。東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオン

暗い部分を明るくして障害物を見えるようにできたり、人なども近赤外線カメラで認識した情報をもとに可視化する。

 

【DUNLOP】

パンク知らずを可能とする”エアレスタイヤ”

タイヤ関連で注目されていたのが”エアレスタイヤ”というもの。その中でダンロップ「ジャイロブレード」は、ホイールの外側にホイールのようなサイドウィールを持つ、奇妙な造形が目を引く。
すでに、車重の軽い車両では走行も実現可能。先に述べたサイドウォール部分は特殊な樹脂が使われており、ゴムとなるトレッド面は溝が無くなれば張り替えて再利用できる仕組みを検討しているそうだ。
現在は、自動車メーカーと協業で素材から剛性・強度向上に向けた開発研究を実施。”パンクしないエコなタイヤ”は、視覚的にも目立つ部分だけに今後の動向は要チェックといえよう。

東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオン

見た目からしてもインパクトのある構造のタイヤ。自動車用として開発し、すでに車重の軽い車両では実走行も達成している。製品化は意外と早いかもしれない。

東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオンジャイロブレードのアップ。クッションの役目を果たす部分に樹脂を使用したのは、特性的に良かったからだそうだ。
現在は素材の向上とともに捻じれ剛性などの対応策など、あらゆる状況を想定して開発中とのこと。

 

【NHKニッパツ】

ぶらり会場を歩いていて度肝を抜かれたのが、NHKニッパツのCFRP(カーボン)製スプリングだ。
鉄の素材でも中空までは軽量スタビライザーなどで実績はあるが、緩衝材としてのCFRPは、素材のイメージが緩衝材と相反するものだけに、どんな作りになっているのか興味が湧いてしまう。現物は触れることができるので持ってみたら当然、軽い。でも、カーボンといえば軽いけど硬い、剛性が高いというイメージだ。
そのあたりはどうなのだろうかと開発担当者に話を伺うと、「いろいろな方向からの入力に対して対応できるよう繊維の巻き方を工夫し剛性と強度を両立しました。開発段階ですが、数年後には市販化する予定です」ということだ。

 

東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオン左から、通常、中空スチール、CFRPのスプリング。レートは全て同じ仕様だが、重量が通常は2620グラムに対してカーボンは1180グラムと半分以下だ。

東京モーターショー NHKニッパツ カーメイト ダンロップダンロップ クラリオンカーボンに着目したのは、「中空スチールでは思った以上に軽量化できなかった」というのがキッカケ。
車体の軽量化は、いろいろな点でメリットが大きい。市販化が待ち遠しいアイテムだ。

 

(撮影レポート:柴田幸治)