古き良きを知る人物だからこそ成せる
シンプルだけど味深いスタイルアップ
歴代のトヨタ・アルファードとヴェルファイアを得意としてきた徳島県のカスタマイズショップ「フェイト」。店長を務める藤島サンは、プライベートでもアルファードとヴェルファイアを乗り継ぎ続ける、ドレスアップを楽しむユーザーでもある。つまり、公私ともにアル&ヴェルと関わるマイスター的な人物だ。
そんな彼の現愛車も当然ながらアルファード。しかも今年にマイナーチェンジして販売されたばかりの後期型を、’90年代のVIPカー仕様に仕上げてきたのだから見逃せない。
例えば、色味。’90年代のセダンはツートンとなっていた車種が多く、その雰囲気を再現するためにボディ色は純正をキープしつつ、スポイラー類をガンメタでペイント。また、電動コーナーポールを移植するなど、往年の雰囲気を再現している。
とはいえ、ブレンボのブレーキや、エッチング風のピラーステッカーなど、イマドキ感も投入。これらの好テクニックを見ていこう。
ゴールドのアクセントで”90’s VIP”を表現
まずは、エアロパーツ。フロントスポイラーは「モデリスタ」をチョイスし、トヨタ・14マジェスタの純正ガンメタにメタリックを加えて、純正ボディとのツートン仕様に。フォグランプもあえてのイエローで’90年代を意識した。
また、ボンネットは「クール・プレミアム」の30アルファード前期用を流用。フロントグリルを含めてエンブレムはゴールドにするなど、当時の空気感を静かに表現した。
新旧のトレンドを織り交ぜた華麗なる足元
ホイールは往年の名作「BBS・スーパーRS」。そして、その奥には「ブレンボ」の6ポットキャリパーと「ベルフェ」の380φローター、リアはベルハットをオレンジに染めた「ベルフェ」の345φローターとキャリパーカバーをセットした。
また、足回りは「アヴェル」のエアサスと「Tディメンド」のアーム類を組み合わせ、イマドキらしい絶妙なツライチに。ルーフトップスポイラーは「アンクエルション」の初代アルファード用のデッドストック品を流用した。
ミニバンと古き良きセダンメイクとの妙技
コーナーポールは穴を開けて前期型の純正を移植。聞けば、このポールをセットできるスペースが設けられていたことが、アルファードを選んだ理由だったとか。他にもルームミラーに”フサ”を吊り下げるなど、当時のVIPセダンメイクで王道のアクセサリーを静かに忍ばせる。
後期型の最新アルファードへ、古き良きと最新を交えた上級テクニック。
長年のノウハウが活かされた、まさにベテランらしい仕立てといえるだろう。
FATE×ALPHARD
□エアロパーツ>>>フロント/サイド:モデリスタ リア:ジェノヴァ
□ホイール>>>BBS・スーパーRS(F20×10J:R20×10.5J)
□タイヤ>>>ニットー(FR245/35)
□エアサス>>>アヴェル
□エクステリア>>>ボンネット:クールプレミアム エンブレム:ゴールドペイント コーナーポール:前期型純正 ルーフトップスポイラー:アンクエルション リアトップスポイラー:バタフライ×アヴェル
□チューニング>>>ブレーキ&ローター:ベルフェデザイン アーム:Tディメンド
取材協力:フェイト
http://www.fate-company.com/