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福祉車両は設定のない車種でも改造可能に! 好きなクルマを乗り続けられる

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TEXT: 広田ボコ

欧州では「カーアダプテーション」が一般的

福祉車両がおウチのクルマとして活躍するのが一般的になってきたこの頃。しかし「外国車ディーラーには福祉車両の新車販売が無い」。これってどういうことなのでしょうか。
そこでヨーロッパやアメリカのクルマを福祉車両に改造する方法をご紹介。日本でも展開が始まり、現在の愛車を手放さずに福祉車両にできるワケです。

実は欧米でも、基本的に自動車メーカーは福祉モデルを製造していません。なぜならユーザーがそれぞれの状況に合わせて、ショップで機器を取り付けてもらう「カーアダプテーション」と呼ばれる方法が浸透しているから。
また、架装済みの「アダプテッドカー」を売る専門企業も、メーカーと密な連携を取っています。

では、カーアダプテーションの実例を少々ご紹介しましょう。

こちらの動画は、米国大手のブラウンアビリティが発表した「ウィールチェアアクセシブルビークル(車いすのまま乗車できるクルマ)」のカスタム紹介例です。

もちろん製品やショップによってカスタムの方法は様々ですが、既存のクルマを福祉車両に改造する様子が感覚的にわかりやすい映像です。

ウィールチェアアクセシブルビークル

また、上記は車いすの方が後席に乗るためのカスタムですが、下肢の不自由な方が自分で運転する場合は、手動運転装置(ハンドコントロール)の装置を取り付けるのが一般的です。

ちょっと脱線しますが、こちらはホンダ シビックタイプRと手動運転のBMW M3のレースの模様。かっこいいのでオススメです!

他にも、ドアの外にスライドダウンするシートを取り付けて、乗降をサポートしたり、ヒンジドアをスライドドアにカスタムしたり、車いすのためのリフトをつけたり…。カーアダプテーションなら、その時々の状況に合わせて自分仕様の福祉車両を作ることができます。

 

日本で愛車を福祉車両にできるメーカー&ショップがある!

日本ではメーカーが福祉車両モデルを販売していますが、もちろん従来から既販車の福祉架装を得意とする企業も多くあります。

インターネット上で実例が見られる企業や製品をいくつか紹介します。

オフィス清水

海外製のリフトやシートも多く取り扱う企業で、プジョー・エキスパートやルノー・マスターなどのバンに車いす用のリフトを取り付けたものから、優雅なメルセデスベンツ・Sクラスに乗降をサポートする回転シートを取り付けたものなど、外国車へのアダプテーションの豊富な実例がサイト上でも見られます。

http://adaptation-channel.jp/examples/

 
タスク

洗練されたデザインの「理想の福祉カー」を作ってくれる企業。小粋なポロに回転シートを取り付けた実例や、レカロシートが回転するビートルやなど、おしゃれなカスタム写真が多く見られます。

http://task-plus.com/

 

ミクニ ライフ&オート

機器の製造から取り付けまでを行う企業。車いす用のリフトなどの大型の装置だけでなく、ベルトや手すり、操作用のレバーなどサポート用品まで、多種多様なラインアップ。それぞれの機器の機能や使い方までよくわかるサイトとなっています。

http://www.nissin-apd.co.jp/

 

OSAMU-FACTORY

ラリーを始め、モータースポーツへの深い造詣を持つオサムファクトリーのアクティブクラッチ。こちらは、介助のための機器ではなく、手動でMT車を運転するための装置です。

実例として紹介されている外国車は、ポルシェ、モーガン、ロータスなどなど錚々たる顔ぶれ。ドライビングの楽しみ溢れるページ作りが印象的です。

http://osamu-factory.jp/activeclutch/

 

 

福祉車両専門ショップに注文するメリット

では、福祉車両モデルではなく、ショップに注文してカスタムするメリットとはなんでしょうか。

まず何より、乗りたいクルマに乗れること。機器によっては取り付けられない車種もありますが、外国車を含め選択の幅は大きく広がります。例えば、手放したくない愛車がある場合にも、そのクルマを福祉車両に改造することで長く使うことが可能です。

また、その時々の家族の状況に合わせてカスタムできることも魅力。専門家のいるショップであれば、税制優遇の有無など、資金面での相談に乗ってくれる場合もありますよ。

障害のある人や高齢の方、そのご家族の方も、乗りたいクルマに乗る楽しみを得るために。便利以上の価値を提供してくれる「カーアダプテーション」は、これからの重要な選択肢の1つとなるのではないでしょうか。

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