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史上最強のV8モデル誕生か「フェラーリ V8 SPORT」を世界初披露

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TEXT: 石田 徹  PHOTO: フェラーリ

軽量ボディから最高速度340km/hを発揮

 フェラーリはスイスで開催されたジュネーブモーターショー2019の会場で、現地時間の3月5日、フェラーリ史上最強のV8オマージュ・モデルであるミッドリアエンジンのスポーツカー「V8 SPORT」を披露した。

 V8 SPORTは、2015年にデビューした「488GTB」の後継となるモデル。3.9リッターのツインターボエンジンは、488GTBより最高出力を50ps高めた720psを発生。最大トルクも10Nm向上し、770Nm(3250rpm)を発揮する。また40kgの軽量化を実現しつつ、空力性能を10%の効率向上。新たに最新バージョンのサイドスリップアングルコントロールシステムも装備される。

 その結果、100km/hまでの加速は2.9秒、同じく200km/hまでは7.8秒で到達し、最高速度は340km/hという超絶なパフォーマンスを発揮。フェラーリのテストコース「フィオラーノ」を1分22秒5で周回する実力の持ち主だ。このV8ターボエンジンは488GTBの時代から高く評価され、2016年から2018年にイギリスの出版社が選ぶ「最優秀エンジン」を3年連続で受賞。2018年には過去20年間でもっとも優れた「ベストofベスト」賞も得ている名機だ。

 V8 SPORTのエクステリアでまず注目したいのが、フロントの「Sダクト」。F1マシンの開発からフィードバックされたもので、前輪のダウンフォース増大に大きな効果を発揮している。また、よりコンパクトになった横に長い新型LEDヘッドライトの採用で、ブレーキ冷却用の新たなインテークをバンパー外側のインテークと一体化することが可能になり、ブレーキシステムのサイズ拡大を避けることができた。

 後方に目を移すと、中央部に3本のルーバーを設けるなど、新しくデザインを見直した超軽量のレキサン樹脂製リヤスクリーンが採用される。これを通して見るV8エンジンの眺めは、かつての名車「F40」を思い起こさせるものだ。「ブロウンスポイラー」と呼ばれるリヤスポイラーもよりワイドで、テールライトの一部を包むようなフォルムの新デザインになった。

 インテリアはフェラーリ伝統の、ドライバー中心のコンセプトは不変だが、スタイリングは当然のようにアップデート。シートをはじめダッシュやドアパネル、フロアトンネルなどがデザインを刷新したほか、新世代のステアリングホイールと、それに組み込まれている操作系が新型V8 SPORTのハイライトになる。

 また、ラウンド型のエアベントなど各所にアルミニウム素材のアクセントを追加。またドライバー正面には、クラシカルな大型円形レブカウンターが備わっている。さらにフロアトンネルはダッシュ下に完全に独立させたうえ、立体的なスイッチパネルを設けて、浮遊しているように見えるデザインのブリッジ部分としている。

【V8 SPORT】
エンジン
■タイプ:V8 90°ツインターボ
■総排気量:3902cc
■最高出力:720ps/7000rpm
■最大トルク:770Nm/3250rpm

サイズ
■全長:4611mm
■全幅:1979mm
■全高:1206mm
■ホイールベース:2650mm

トランスミッション&ギアボックス
■F1 7スピードデュアルクラッチボックス
■電子制御:E-Diff3, F1-Trac, High Performance ABS/EBD with Ferrari Pre-Fill, FrS SCM-E, SSC 6.1 with FDE

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