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少しの手間で窓ガラスの破損事故を回避! 梅雨前にDIYでワイパー交換が良いワケ

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TEXT: 深田昌之  PHOTO: 深田昌之、Auto Messe Web編集部

ワイパーはゴムだけではなくブレードもヘタる

 すでに沖縄県では梅雨入り。九州でも6月上旬には梅雨になると天気予報では報じられている。そんなワイパーを動かすことが増える梅雨を前にしたこの時期、ワイパーのチェックを行いたい。もし、拭き取り不良などあれば交換。手順やポイントを押さえれば、DIYでカンタンに交換できる。なお、ワイパーはゴムだけも交換できるが、本編ではワイパーブレードの交換作業を紹介する。

 ワイパーブレード(以下ワイパー)のゴムにはガラス面とあたる部分に拭き取り面に最適な角度があるので、長期使用してそのゴムが摩耗するとこの角度が保てなくなり拭き取り不良が起きたりする。またゴムは紫外線を浴び続けることで劣化も起こるので、それが原因の拭き取り不良もある。雨天走行をしていないクルマであっても定期的にワイパーの交換は必要なのだ。

 また、ブレードの金属部分にはゴムをガラスに密着させるため、いくつかの可動部を設けているがここに使われているリベットも古くなるとガタが出てくる。するとワイパーを動かしたときに「ダダダっ」と跳ねるような動作になってしまうこともあり、拭き取り不良となるし、なによりワイパーが跳ねる動作や音は不快でもある。こうなったらワイパーを交換する時期といえるだろう。

 ワイパー交換法を調べるときに最初に確認したい資料は「クルマに付いてくるオーナーズマニュアル」だ。マニュアルの巻末に近いところにある「日常の手入れ」を解説する項目にワイパーの交換法が記載されていることが多い。各自動車メーカーのホームページには「オーナー向け」のページにあるオーナーズマニュアルのPDF、アフターメーカーのホームページなどを参考にするといいだろう。

 では、実際の作業だがワイパーブレード交換はクルマのパーツ交換のなかでは容易な部類になる。一部の車種を除けば大半が工具を使わずに交換作業を行えるためDIY交換にチャレンジしやすいものといえるだろう。

 ただ、作業が簡単といっても要点はいくつかあるので今回はその点を中心に作業について紹介していきたい。

 クルマのサイズによっては作業者の立ち位置を変えずとも左右のワイパーの交換ができてしまうこともある。しかし、クルマの作業は「ミスを防ぐためにもっとも作業しやすい位置に立つ」ことが基本なので、右ワイパーの交換時は右側、左側交換時は左側と、横着をしないで立ち位置を変えていこう。

 ミニバンなど背の高いクルマで手が届きにくいとか手元が見えにくいというときは踏み台を使うなどして作業しやすい状況を作りたい。

 なお、作業する際は、金属製のボタンが付いたシャツやベルトのバックルといった、クルマと接触したときにボディにキズを付けそうな服装は避けたほうがいい。

 ワイパーを交換するときはアームを立てた状態にするのだがここで注意するのはワイパーが外れた状態でのアームの管理。アームの裏側を見ると太いスプリングが入っている。これはスプリングの縮む力を利用してアームをガラス面に押しつけるためだ。そのためアームを立てるとスプリングは伸びた状態になるので、立てたアームは軽く押せばスプリングに引かれて勢いよく戻る。

 ここでワイパーが付いていればまず問題はないが、交換前でワイパーが外れた状態でアームが戻ってしまうと、アーム先端の金属部分がガラスを直接叩いて割ってしまうこともある。そこでワイパー交換作業をするときは必ずタオルなどクッション性があるものでガラス面をガードしておくこと。これは忘れずやっておきたいことだ。

 また、社外のワイパーは車種ごとに異なるアームとの接合部(フック)に対応したアタッチメントが用意されている。1本のワイパーに同梱されているアタッチメントのピース数も多く、その中から愛車に適合したものを正確に選び出すことが大切だ。場合によっては、何種類かのピースを組み合わせる必要がある。

 

 ワイパーブレード交換後はもう一度固定部を触ってキチンと付いているか確認すること。交換が容易なU字フックタイプでも、新しいものでは差し込みが堅くて奥まではまっていないこともあったりする。作業が終わってホッとする気持ちはわかるが、最後に「もう一度確認」するのは大事なことだ。

 市販のワイパーブレードには色々なタイプが発売されているが、最近の人気はゴムに撥水成分が練り込まれているタイプ。ワイパーを動かすだけでフロントガラスに撥水加工ができるというものだ。この手のワイパーはフロントガラスに油膜や過去の撥水成分が残っているとゴムの滑りが悪くなるので、ワイパーが跳ねるような不快な動作になったり、撥水性能がきちんと発揮されないことがある。

 そこで新しく撥水ワイパーブレードに換える際は、油膜除去剤を使用してフロントガラスの油膜や古い撥水成分をキレイに落とす。

 そして装着後は「フロントガラスが乾いた状態」で数分のから拭きを行うこと。こうれは、ゴムに含まれる撥水成分の被膜を作るためだ。雨の日や洗車後の塗れたガラスでは撥水成分が水で流れてしまうので必ず「乾いた状態」で行うのがポイント。まさに梅雨前こそ交換時期といえるだろう。

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