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レンズの色が濃いだけではダメ!紫外線から目を守りドライブに最適なサングラスとは

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TEXT: まるも亜希子  PHOTO: Auto Messe Web編集部

曇っていても紫外線で目も日焼けしている 

 6月に入ると、「いつ梅雨入りするか?」ばかりに注目しがちだが、実は紫外線量がピークに達するのもこの6月から8月にかけて。曇りや雨の日でも紫外線は降り注いでいるので、「今日は雨だから大丈夫」などと紫外線対策を怠ると、身体に悪影響を及ぼすので油断は禁物だ。

 また、近年は日傘をさしたり肌や髪にUVカット剤を塗ることも多いが、それだけでは不十分だと言う。「目」が紫外線を浴びることで脳がメラニンの生成を指示するため、いくら肌のUVカットを万全にしていても皮膚が日焼けしてしまうことが実験により確認されている。そう「目」の紫外線対策こそが身体への悪影響を防ぐ近道とも言えるのだ。

「いつもサングラスをしているから大丈夫」という人も多いと思うが、そのサングラス、本当に目を守ってくれているだろうか?レンズの色が濃いだけでUVカット効果のないサングラスでは、眩しさは抑えてくれるかもしれないが、紫外線からは守れない。それどころか、目は周囲の光の量によって瞳孔を開いたり絞ったりと調節しているので、暗くなることで開いた瞳孔に紫外線が注がれ、よけいに悪影響を及ぼしてしまう可能性がある。

 また、UVカット機能があっても100%カットしているとは限らない。私の手持ちのサングラスを調べたところ、%の記載ナシが1個、87%が1個、99.9%が1個とマチマチであった。購入時には、レンズに貼ってあるシールや説明書で、UVカット効果をしっかりとチェックしたい。それに加えて、レンズの種類や色の違いによっても効果が異なることがわかっている。

ドライブに最適なレンズの種類とカラー

 まずはレンズの種類で、「調光」「偏光」「ミラー」の違いについて。1日の紫外線量の変化に合わせて、レンズカラー濃度が変わるのが「調光レンズ」だ。紫外線の弱い室内などではクリアに近い色になり、屋外などで紫外線が強くなると濃い色になるため、いつもちょうどいい明るさをキープしてくれる。運転中にはトンネルの中でもいちいち外したりする手間が省けて便利だ。

 次に照り返しなどの眩しさを抑えたり、水面や路面、雪道などでのギラギラした乱反射をカットして見やすくしてくれるのが「偏光レンズ」。釣りやスポーツなどのアウトドアに適しているほか、運転中にもガラスの映り込みやダッシュボードの反射、白線の強い反射なども抑えてくれて運転しやすくなる。調光レンズほどではないが、偏光レンズも比較的トンネルでの視界が確保されるものが多い。

 そして、レンズに当たる光を反射するのが「ミラーレンズ」。晴天時のアウトドアスポーツなど、強烈な眩しさから目を守るには最強と言えるが、レンズ裏面から光が入るとそれも反射しやすいため、しっかりと顔にフィットするタイプを選ぶことが重要だ。紫外線カット効果が高い反面、夜間や薄暗い天候時の運転には適さないことも頭に入れておきたい。

 さて、ではレンズカラーによる違いはどんなものがあるかというと、まず人気のブラウン系は、眩しさを防止しつつコントラストを鮮明にするため、曇りの日のドライブに適している。グレー系は光を平均的にカットするため色調変化が少なく、眩しさ防止効果も高いのでドライブに最適と言える。そしてイエロー系は視界を明るくするので、曇りや雨の日、夕方などのドライブに適している。

 グリーン系はコントラストを下げすぎず、裸眼の視界に近い自然な見え方で目が疲れにくくなるため、ロングドライブにも良さそうだ。ブルー系は黄色の光を抑える効果があり、強い日差しや夜間の対向車のヘッドライトからも眩しさを抑えてくれる。これはオープンカーのドライブに向いていると言えるだろう。

 こうしてレンズやカラーの違いによる特徴を見てくると、それぞれのライフスタイルや運転するクルマ、時間帯などによって、もっとピッタリなサングラスがあるのではないだろうかと思えてくる。じっくり選んで、目から入り込む紫外線をしっかり防いで欲しい。

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