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警察に通報以外の対策は? 危険な煽り運転に遭遇したときの正しい対処法とは

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TEXT: 国沢光宏  PHOTO: Auto Messe Web編集部

興奮度マックスの相手から身の安全を守る

 高級SUVに乗った茨城での暴行事件を受け、様々なメディアで「煽(あお)られたらどうしたらいいか?」という対応策を紹介している。決定的なアイデアがあるかと思って見るのだけれど、今回のような輩だったらいかんともしがたい。例えばテレビで紹介していた対応策のひとつに「相手にしないこと」とあるが、向こうから相手にしてきたらどうしたらいいのだろうか。

 他にも「警察に通報」とか「撮影する」「窓ガラスを開けない」などの対処法はあるものの、考えて頂きたい。例えば、東名道で発生した死亡事故は、止められたところに大型トラックが突っ込んできた。前に出られて道を塞がれた時点で、いつ後続車に突っ込まれてもおかしくない状況であり、停止させられた時点で死亡事故になる可能性は大きい。警察に通報したとしても即対応してくれる状況でもない。

 以下、考えてみた。まず「煽り運転する輩の”興奮度”を判定する」ことから始めたらいい。激しい煽り運転をされた場合、大抵は煽られる側に原因があるわけで、速やかな対応をしてほしい。例えば、追い越し車線の居座り走行ならば、すぐ走行車線に戻るとか、多少強引な進路変更ならハザードを付けて挨拶するといった合図(手で挨拶するも良し)をするといいだろう。

 大体のケースは、これで収まるはずだ。それでも多少の嫌がらせはされるかもしれないが、本線上で止められるまではいかないと考える。稀に追越車線走行時、前にクルマが居るのに煽ってくる不届き者がいるけど、こういった”危険人物”には速やかに道を譲った方が身のためだろう。

 茨城の事件のような乱暴者に遭遇することは、滅多にないはず。しかし、今回のような興奮度マックスな人物に遭遇した場合の対処法はどうすべきか。まず、一般道ならば後続車に突っ込まれる危険性は少ないため、駐車場や路肩に停めてドアロックをして窓を閉めて110番すること。興奮度マックス状態でも電話(通報)しているのを見たらたいてい諦めるはずだ。

 それでもバールや金属バットのような武器を持って降りてきたらどうか。ここまでくると、命に関わる問題であり、加えてこの時点で道交法じゃなく刑法犯(暴行または傷害)。正当防衛だと考え、私ならば武器を見た時点で相手のクルマが動けなくなるような場所(フロントバンパーのカド)に突っ込むが、一般的にはその時点で110番通報し、状況を説明し、判断を求めればよかろう。

 バールなどで殴られ、後遺症でも残したら一生後悔する。すなわち、ここは躊躇せずに逃げること。高速道路の本線上で止められたような時も同じで、決して対抗しようとせず、無視すること。決して停車せず、逃げている間に通報し、SAやPAなど人の多い場所まで移動するようにしよう。

 実社会では法律が間に合わないことだって希ながらある。強盗に入られた場合、脅されるだけで済むこともあるだろうし、ケガすることだってある。そんな時の緊急対応はどこにも書かれていないし、決まってもいない。とりあえず可能な限り手を打ち、後は司法に判断してもらえばいいと思う。世の中、きれい事だけでは済まないのである。

 といった対応策をするためにもドライブレコーダーという証拠が必要。未だにドライブレコーダーを持っていない人は数千円の安いタイプでいいから購入すること。また、最近は後方に向けてのドライブレコーダーも必要になってきた。これまた安価なタイプで良いから付けて置きたい。日頃から対応策を練っておくと、遭遇しても慌てないで済むだろう。

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