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安全、快適、エンターテイメント…… シートから垣間見る未来のクルマ社会

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

移動は”疲れない“、”退屈しない”に進化する

 大盛況のうちに閉幕した東京モーターショー2019では、ヒーター内蔵やポジションの記憶といった従来の機能に加え、センシング技術やIoTを活用した自動車用シートを披露されていた。自動運転や安全運転支援に役立ち、快適性や楽しさも追求したアイテムの数々を紹介したい。

運転者のコンディションを把握する

 まずは近日中の市販が予定されている、デルタツーリングの『スリープバスター・タスカル』。核となるのは新開発の円座型「APWセンサー」で、シートに置いて座ると心臓や大動脈の音および振動を感知し、その変化からドライバーの体調や心理状態を予測するというもの。

 ドライビングに支障をきたす可能性アリと判断されると、専用のモニターを介して画像と音で注意喚起。診断結果は平常/注意力散漫/疲労/要休憩の4段階で、表示はスタンダードとピクトグラムのふたつから選択が可能という。タクシーなどの事業者に向けては同じ円座型APWセンサーを使い、診断結果をクラウド通信を利用し運行管理者がパソコンなどで遠隔監視する、『スリープバスタークラウドモデル』も発売予定とのこと。

 他にも2018年のジュネーブモーターショーで発表したコンセプトカー『SIBYLLA』で採用され、同社のAPWセンサーと生体評価アプリで制御するベンチレーション機能を搭載したシートを展示。さらに大型トラックなどに向けたサスペンション機構を備えたシート『Mu-LenHDE』も披露された。

 

乗員の快適性をあらゆる角度から追求する

 続いては、IMASENの『スイッチレスシート』。名前のとおりスイッチをなくした自動車用シートで、シートが外側に回転し乗り降りをサポートする『らくらく乗降モード』や、後席に荷物を置く動きを感知してシートバックが回転する『バックハンドモード』、座ると自動で最適なポジションになる『自動スライドモード』を搭載。 さらに、目をつぶってシートバックにもたれると後方に傾く『リラックスモード』と、いずれも自動運転車での快適さを追求した実用的な機能が満載だ。

 

スマホとリンクした”楽しませる”空間づくり

 最後はシートの技術とIoTと融合させた、テイ・エステックが開発した『愛されるシート』。シートをスマートフォンやタブレットのコントローラーとして連携させ、レクリエーション/スポーツ/ヘルスケアといった各種アプリを使うことで、同じく自動運転による退屈な移動中の車内をエンターテイメントな空間に変身させる。 今後もクルマ業界だけにとどまらず、さまざまな業種とのコラボレーションを進めていくそうだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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