あおり運転を記録できるリヤカメラは必要? ドライブレコーダー選び方のポイント (2/2ページ)

360度タイプも2カメラがキーワード

 広い画角を捉えるという意味では、最近になってドラレコを軸に周囲360度を捉えられる「360度カメラ型」のドラレコも数多く登場している。このタイプは一つのカメラで360度を撮影するものと、二つのカメラを使って球面上に撮影できるものに分けられる。いずれも一台で機能するので、取り付けが簡単ながら周囲を広く撮影できるというメリットを持つ。2カメラタイプや360度タイプなどドライブレコーダー選び方のポイント

 前者のタイプは機種数も多いが、カメラが一つということで撮影可能な範囲は限られる。カメラ部を下向きに設置し、どちらかと言えば超ワイドな魚眼レンズを組み合わせて撮影するものと考えるべき。その意味では上から見た撮影範囲が360度であって、設置する位置によっては上側が切れてしまうことも少ない。個人的には、実質“180度”型と捉えている。

 一方の二つのカメラで捉えるタイプは、2カメラのデータを合成することで、まさに球面状態で周囲すべてを撮影可能。真の“360度”型と呼べるのではないかと思っている。二つのカメラを使うことで、1カメラ型や2カメラ型に迫る解像度を確保できるようになるし、映像を見る限り、360度にわたって捉えられるドラレコとして実用的なのはこのタイプだけではないか、とも思っている。2カメラタイプや360度タイプなどドライブレコーダー選び方のポイント

 360度型ドラレコ共通の弱点としてあるのは、周囲をグルリと撮影するため、たとえば”前方だけを鮮明に記録”というのが苦手。例えば前車のナンバープレートを確認する場合に判別が難しいということだ。一部の機種では前方モードを別に備えているが、これは2カメラを備えていないと不可能なこと。一つのカメラで360度撮影を謳う機種は、おしなべて解像度は低いと思った方がいいだろう。

 また、360度型ドラレコは車内側や側面の撮影まで可能である一方、後方を撮影するのには向かない。特にミニバンのように車室内が長いクルマだと、ほぼ後方の様子は捉えられないと考えていいだろう。360度型ドラレコで後方まで捉えられるのは2シーター車ぐらい。車内の撮影はそこそこできるが、これも暗い状況下ではあまり鮮明には映すことはできないと思った方がいい。

あおられない運転を心がけることも重要

 最後にお伝えしておきたいのは、ドラレコを取り付けたからと言ってあおり運転防止にはならないということ。ドラレコ装着したからといって、あおって来ない保証はどこにもない。むしろ、気をつけるべきは自分の運転で、日頃より自分の運転が他人に迷惑をかけていないか、独りよがりの運転になっていないか、その辺りを常に心がけることであおり運転の被害はかなり防げる。2カメラタイプや360度タイプなどドライブレコーダー選び方のポイント

 もちろん、あおり運転行為そのものは非難されるべきだし、やってはいけないことだ。しかし、あおられるには何らかの要因があるはずで、それをドラレコに頼っても根本の解決策にはならない(もちろん煽る側が一方的に悪いケースもある)。ドラレコに対策を頼る前に、もう一度自分の運転を振り返ることも大切なのだ。


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