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激アツなコンパクトSUV市場! 2020年に買うべき5ナンバー車とは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: ダイハツ、Auto Messe Web編集部

SUV賢者がオススメする3台をピックアップ

 空前のSUVブームは、ついにコンパクトカーのジャンルにまでおよび始めている。本格派のスズキ・ジムニーシエラの納車ははるか先で、安定した人気を誇るスズキ・クロスビーに続き、ダイハツ&トヨタ合同軍団のロッキー&ライズが登場。「SUV、クロスオーバーモデルに興味はあるけれど、大型車は扱いに困る」というユーザーでも選び放題となっている。

 とはいえ、上記の4モデルは、SUV、クロスオーバーSUVのカテゴリーに属するものの、キャラクターは大きく異なる。アウトドア派がブームに乗って安易に選んでしまうと、後で悔やむこともありうるから注意が必要だ。

すべてが優等生な最新コンパクトSUV

 まず、最新のロッキー&ライズ。ダイハツが開発・生産を担当したロッキーのOEM車がトヨタ・ライズ。さすが、軽自動車造りに手慣れたダイハツによって企画されているだけあって、5ナンバーサイズのSUVにして、室内のゆとりはもちろん、荷室の使い勝手など秀逸。オススメできるユーザー層、用途としては、アウトドア派でも3~4名乗車で高速走行の機会が多く、コネクティッドに興味があり、さらに荷物もたくさん積みたい、という人にぴったりだ。

 アウトドア派が気になる悪路走破性もなかなかで、最低地上高は185mmとSUVとしてまずまずの高さ。アプローチアングル20度、デパーチャーアングル32度で、4WDはトヨタRAV4にも使われるダイナミックトルクコントロールによって、悪路や雪道も安心だろう。

 また、荷室のフロア地上高は約700mmと、SUVとしては低めで、重いアウトドア用の荷物の積載もラクラク。荷室のフロアについても奥行き755mm、幅1000mm、天井高740~865mmと大容量。さらに床下には高さ215mm(4WDは135mm)×奥行き745mm(同705mm)×幅815mm(同775mm)ものアンダーラゲッジまで備わるのだから、アウトドア用の荷物もしっかりと積める。

 さらにロッキーの場合は、ダイハツコネクトを用。オペレーターサービスによる事故対応サポート、故障対応サポートなどは、ライズのT-コネクトナビと同じだが、クルマの位置をスマホやパソコンで確認できる見守りサービスなどが利用できる。もっと言えば、ロッキーには、車内をWi-Fiスペースにできる機能も備えているので便利である。

 ロッキー&ライズが、高速道路の機会が多いユーザーにもうってつけな理由が、上級グレードに、最大15種類の先進運転支援機能が付くスマアシとともに用意されるACC(アダプティブクルーズコントロール)と、ブラインドスポットモニターなどの先進運転支援装備。ACCは高速走行時のドライバーの負担を低減してくれるし、ブラインドスポットモニターは車線変更時などでの接触事故など防止に役立つからだ。

 ロッキーは、ここで紹介する4台中、もっとも先進的なコンパクトSUVと言っていいだろう。

 

小さくてもアクティブに使える

 スズキのクロスビーは、都会に住むカジュアルなアウトドア派ユーザーから、雪国のユーザーにとっても、もってこいのコンパクトクロスオーバーモデル。5ナンバーサイズでも車幅はスズキらしく1670mmとナローで(一般的な5ナンバー車の車幅は1695mm)、アウトドアを楽しむための目的地が狭い悪路の先にあったとしても、走りやすさは抜群と言っていい。最低地上高も180mmと、クロスオーバーSUVとしては立派な数値。いや、クロスオーバーSUVとしてかなりの本格派で、ヒルホールドコントロールは全車に標準装備する。

 さらに、4WDを選べばヒルディセントコントロール、グリップコントロール、スノーモードまで付いてくるから、悪路や雪道での安心感は非常に高い。運転席と助手席用のシートヒーターまで標準装備しているのは、ハスラーと同様に、クロスビーは雪国のユーザーの声に応えて登場したオールラウンダーだからだ。

 アウトドア用品の積載性も文句なく、荷室のフロア地上高は795mmとSUVの標準値ながら、フロア奥行き最大525mm(後席スライド機構が便利)、最大幅1270mm、天井高790mm。荷室側面にユーティリティナット、床下に深さ180mmの樹脂製収納まであるのだから使い勝手、収納力はこのクラスのクロスオーバーSUVとして文句なし。”HYBRID MZ”グレードは、後席背面とフロアが防汚タイプになっているのも、アウトドア使いのポイントとなるだろう。

 全車マイルドハイブリッドでJC08モード燃費は2WDで22km/L、4WDでも20.6km/L。ACCが装備されていないものの、お財布的には遠出も苦にならないはずだ。

 

本格派オフローダーは5速MTも選択可能

 最後に紹介するのは、超本格派のコンパクトSUVであるジムニーシエラ。ソロ、またはカップルでの、極悪路も想定されるアウトドアを楽しむのに最強の一台と言っていい。何しろ、4WDシステムは悪路に特化した副変速機付きのパートタイム方式で、ドライバーが任意に2WDと4WD、4WDは4H(高速)4L(低速)を切り替えることができるのだ。

 何よりもラダーフレーム構造、最低地上高210mm、アプローチアングル36度、ランプブレークオーバーアングル28度、デパーチャーアングル50度のどれを見ても、ライバルなき孤高の本格コンパクト・クロスカントリーと呼ぶにふさわしいスペック。運転席、助手席のシートヒーターが標準装備されるのも、雪道を含むタフな用途に照準を絞っているSUVだからにほかならない。

 ただし、1〜2人向けとしたのは、スクエアな開口部を持つ、開口部地上高765mmの荷室は、後席使用時だと奥行きが240mmしかなく(最大幅1300mmと天井高850mmは十二分だが)、アウトドア用品をあれこれ詰め込むには狭い。現実的に、後席をフラットに格納し、フロア奥行きを765mm~まで拡大して使うのが正解だからである。

 そうそう、ジムニーシエラには、ロッキー&ライズとクロスビーにはない”5速MT”が用意されているのも、マニアックなSUVを望むユーザーにはうれしいポイント。ATは4速と旧態全としていて、燃費性能もWLTCモードで13.6km/Lと、最新のクルマとしてはやや物足りない部分もあるものの、そこがまたワイルドでいいと感じるユーザーこそ、満足が得られるだろう。

 アウトドア派のコンパクトSUV選びの結論として、ジムニーシエラは、アウトドアからさらに一歩踏み込んだ道なき道を行くような、根っからのクロスカントリー派に向く、世界に誇れる超本格派のコンパクトSUV。もっと気楽に、雪道にも強いクロスオーバーモデルを楽しみたいならクロスビー。そして、オールマイティーなのが、後席も実用的で荷室容量で圧倒する、先進運転支援システムも満載の最新のロッキー&ライズ(ライズのXグレードを除く)の4WDモデル(ロッキーはプレミアムとG、ライズはZ)になると思える。

 アウトドアの楽しみを知りつつ、極悪路には足を踏み込まないボクとしては、走行中はもちろん、アウトドアシーンでも車内Wi-Fiが利用でき、オン/オフともに安定感抜群で、1リッター3気筒ターボモデルにして素晴らしく軽快かつトルキーな走りをするロッキーに、大きな魅力を感じる。

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