日産 NV200バネットを仕様向上、「チェアキャブ」にも先進安全装備を拡充

投稿日：2020.01.11

TEXT: Auto Messe Web編集部 PHOTO: 日産自動車

衝突被害軽減ブレーキの採用「サポカー」対象へ

　日産は「NV200バネット」の仕様を一部向上し、1月9日より発売すると発表した。衝突被害を軽減し、追突の回避支援を行なう「インテリジェントエマージェンシーブレーキ（衝突被害軽減ブレーキ）」は、フロントカメラに加え、夜間の検知能力が高いフロントレーダーを採用。夜間でもより安心してドライブできるように機能を向上。「ハイビームアシスト」、「LDW（車線逸脱警報）」などの先進安全技術も採用している。

　また、前方の車両進入禁止標識を検知し、ディスプレイでの警告表示や警告音により注意喚起したり、前方の最高速度標識や前方の一時停止標識を検知し、ディスプレイに表示する「標識検知機能（進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知）」をクラス初搭載。今回の衝突被害軽減ブレーキの採用により、AT車は「サポカー」に該当するようになった。

　さらに、日産自動車の関連会社「オーテックジャパン」は、NV200バネットをベースとしたライフケアビークル（LV）「チェアキャブ」の仕様を変更。車両後部のスロープから車いすのまま車内に乗り込むことが可能で、コンパクトで取り回しのしやすいボディサイズでありながら、充分な室内空間を確保している。

　NV200バネットの特長を活かし、主に病院や福祉施設の送迎車や介護タクシーなど、法人向けの需要に適した多人数乗りの車いす仕様車として設定。使い方や乗車人数に合わせた3種類の室内レイアウトを用意しており、車いすやストレッチャーの乗員を含めて4～7名が乗車できる。

　2列目には専用形状シートを採用し、助手席側スライドドアからの乗降性も向上。また、乗降用手すりやオートステップ、助手席スライドアップシート（オプション）を装備することで、車いす乗員だけではなく、介助者や自力で歩行できる人にも乗降しやすい仕様としている。

　また、車いすの乗降性も向上。スロープの幅を拡大したほか、3列目シート位置の車いす固定装置において、車いすに掛けるフックの床下格納を可能にしたことで、車いす乗降時でもスムースな車内移動ができるようになった。

　その他ベース車と同様に、「インテリジェントエマージェンシーブレーキ（衝突被害軽減ブレーキ）」、「ハイビームアシスト」、「LDW（車線逸脱警報）」、「標識検知機能（進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知）」などの先進安全装備を採用。「チェアキャブ」としてもこれまで以上に安心できるモデルとなっている。また衝突被害軽減ブレーキの採用により、「チェアキャブ」も同じくサポカーに該当している。