クルマ好きを熱狂させた”走り屋”の名称 「ルーレット族」「環状族」「ドリフト族」ってなに? (2/2ページ)

・湾岸族

 こちらは、当時全線開通したばかりの首都高速・湾岸線を使った、最高速アタックが狙い。日産のスカイラインGT-RやフェアレディZ、トヨタ・スープラなど、大排気量ターボ車が多かった印象をうける。とくにGT-Rなどはリミッターを外して、少し手を入れてやるだけで250km/hを軽く超えることができて、驚いたものだ。

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昭和と平成のクルマ好きを熱狂させた"走り屋"の名称 「ルーレット族」「環状族」「ドリフト族」「湾岸族」とは画像はこちら

 ただ、ハイスピード走行を延々続けるわけでなく、他車や路面の問題もあって一瞬出しておしまいという走り方が多かったのも事実。取り締まる側の警察もマツダRX-7のパトカーを投入するなど話題は多く、大阪においても5号湾岸線をステージに走る人が増えた。

・ゼロヨン族

 公道で0-400mの加速タイムを競う「ゼロヨン(ドラックレース)」を行なっていた時代がある。カリカリにチューニングされた過激なクルマばかりでなく、ノーマルに近い車両も分け隔てなく走ることができ、一部は仕切っている人間が似たレベルのクルマ同士にしてくれることもあった。昭和と平成のクルマ好きを熱狂させた"走り屋"の名称 「ルーレット族」「環状族」「ドリフト族」「湾岸族」とは画像はこちら

 こちらもドリフトと同じく埠頭を中心に行なわれているが、警察の取締り強化や夜間の進入禁止などで少しずつ減少。若者のクルマ離れもあるが、暴走行為を行なうことで厳しい「刑事罰(2年以下の懲役/50万円以下の罰金)」や「行政処分(基礎点数25点)」も背景にあるだろう。

 ザッと見ただけでも、これだけのジャンルが、各地で夜な夜な走りまくっていたものだ。また、環状線をはじめ、全国的には有名なスポットが各地にあり、ギャラリーを含めて盛り上がっていた。走るステージはサーキットに移り、現在からすると完全アウトな世界ばかりだが、クルマ好きとしては懐かしいのもまた事実だったりする。

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