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【動画】キャンピングカーは「新型コロナウイルス対策」になるのか? 実践してみた

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TEXT: さいば☆しん  PHOTO: Auto Messe Web編集部

感染リスクは軽減できるものの注意が必要

 新型コロナウイルスの感染拡大が社会を揺るがせています。パンデミックと言われる感染や死亡被害の著しい拡大を想定した、世界的な感染の流行となるかどうか、予断を許さない状況です。とはいえ、四六時中、人混みや雑踏を避けた在宅勤務などの「コロナ引きこもり」になると、精神的なストレスにやられそうな予感。ニュースでも、十分な栄養と水分補給に努め、感染を避ける為にと引きこもるよりも、定期的に外の空気を吸った方が良いと伝えていました。しかし、人が多い街中では感染リスクが高いのも事実。そこでくるま旅作家の「さいば☆しん」が、キャンピングカーを使った「クルマ旅疎開(避難)」を想定した旅をしてきました。

 そもそもキャンピングカーは、「走る閉鎖空間」のため、感染リスクという面では公共交通機関よりも安心。今回の目的地は、東京から約2時間ほどの群馬県沼田市にある「RVパークスパリゾートゆに~いく』。元々は温泉の隣にあるキャンプ場だったので、RVパークとしては数少ない焚火や調理も出来ます。すなわち、自分で調理するので安心感は高く、新鮮な空気が一杯の野外なので心身ともに開放的。もちろんマスクは必要かもしれませんが、一日中マスクフル装備で窮屈な生活を考えると精神的にもメリットになるはずです。感染と言う意味では、単独行動が理想的ですが、家族の居る方は事情が許す限り連れていきましょう。また、確実に感染していないメンバーと少人数で行くのも楽しいものです。

 また、インターネット環境さえあれば仕事ができる人もいるはず。実際に、ノマドワークやワーケーションなどを売りにしているキャンプ場施設もあり、ウイルスに関係なくキャンピングカーを移動オフィス(私の場合は移動アトリエ)として活用する傾向もあります。家庭や職場の事情にもよりますが、短期間でもウイルス感染予防をかねて利用してみるのもいいでしょう。

 しかし、実際に出かけてみると、安全と思われるクルマ旅にもリスクがある事に気が付きました。料理は自分でできるからいいとしても、食材はスーパーや売店で購入せねばなりません。この時点で、無菌状態ではなくなり、目的地までの途中に食事をとなると、SA/PAや道の駅に立ち寄る事にもなります。マスクをしていれば、そこまで神経質になる必要はないものの、心配な人は事前に仕込んだものをキャンピングカーの中で食べるのがいいのかもしれません。

 そして、最も悩むのはお風呂。クルマ旅の人気ナンバーワンと言われる温泉は、今回のRVパークでも併設されていましたが、他人と同じ狭い空間を共有しなければいけません。家族風呂かシャワーでない限り、少なからずリスクはあると考えた方がいいでしょう。その点、シャワーが付いているキャンピングカーならば安心。とはいえ、大きなお風呂、それも温泉に入れないなんて勿体なくて辛い状況です。やはり、郊外に行っても完全な無菌状態、隔離なんぞ難しいという事を痛感しました。

 また、郊外へ避難する自分が感染していると、現地に菌をまき散らす恐れも考えられ、パンデミックを助長する事になってしまいます。いざ、お出かけとなっても熱があったり、だるかったりしたら諦めて病院に行きましょう。

 という事で、キャンピングカーならばウイルス対策になると出撃したまでは良かったのですが、実際はそれなりのリスクを覚悟しなければならないと感じました。それでも、それらのリスクを慎重に考えれば、やはり、クルマ旅は身体にもココロにも元気を注入できるという事も再認識。

「コロナ引きこもり」に終始するか。その状況に応じて「コロナ対策クルマ旅」するのか、晴れ時々曇りの様な気分ですが、長丁場になるかもしれないこの状況をなんとか乗り切っていきましょう。

【詳しくはこちら】(動画)

 

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