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「ダブルクラッチ」に「吹かしてエンジンオフ」! 平成世代には摩訶不思議な自動車儀式9つ

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

【アフターアイドリング】

 ターボ車はエンジンを止めるときに、しばらくアイドリングさせてからOFFにしたほうが良いとされていた。落ち着かせてタービンの温度を下げて焼付きを防止するというのが目的だったが、当時から賛否はあった。

 現在はダウンサイジングターボの車両が増えているが、そんなことをするドライバーはいなくなってしまった。部品の精度や耐久性も向上しているので、よっぽど高負荷な運転を長時間続けた場合などを除き、クルマを止めたらすぐにエンジンを切ってOKだ。

【吹かしてからエンジンOFF】

 スボーツカーでやっている人が多かったが、エンジンを切る前に、ブオンと吹かして、その回転が落ちるのと同時にオフにするという行為がよく見られたものだ。目的は最後に残っているガソリンを使い切るときなものだったが、いま思えば意味はなかった。ただし、なぜか“カッコイイ操作をしている感”があったのは事実だ。

【信号待ちでヘッドライトOFF】

 現在でもたまに見かけるが、今後はオートライトが義務化されるなどで、ますます意味がなくなる行為だろう。その昔はダイナモの発電量が少なくて停止時は負担が大きかったし、光軸が狂いやすく対向車に迷惑をかけてしまうことを避けるため、みんなおこなっていた。

 現在は坂になっていたりして、よほど対向車に直接ヘッドライト光が当たらない限りは不要。光軸はしっかりと出るし、狂いにくい。またON/OFFを繰り返すとハロゲンはもちろん、LEDやHIDでもライト自体の寿命に影響するので、やらないほうが良い。

【坂道はステアリングを左に切って停車】

 役所系や配送の車両は現在でも路肩に止めるときに左に切って止めているケースを見かけるが、昔はMT車を坂道に止めるときにはステアリングを左に切ったまま止めた。サイドブレーキがあまり効かないクルマも多くて、シフトを入れ忘れると、ゆるゆると下がりはじめて大惨事になりかねない。左に切っておけば路肩にぶつかって止まるので、万が一のために行なっていた。いまでもやっているのは、他車がぶつかってきた場合に備えてのこと。

【トンネルの中で右ウインカー】

 これは昭和でもけっこう古い時代だが、暗いトンネルで中央分離帯がないと走りにくいので、お互いに右ウインカーを出していた。そうすると、道路のセンターがわかりやすくなるというもの。

 

 現代のクルマしか知らないヒトであれば、“そんな面倒臭いことをやっていたの!?”と思われるかもしれない。が、当時のドライバーはこれらの操作を当たり前のように行ない、どこかでそれを楽しんでいた部分もあった。昭和のクルマを楽しんだ人たちからすると、現代のクルマは優等生すぎて少しモノ足りなさを感じることがあるかもしれない。

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