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伝説の激速軽自動車「TR-XX アヴァンツァートR」をトコットで再現! いま流行のKカー「エンジンスワップ」の世界とは

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TEXT: 岡田幸一  PHOTO: 岡田幸一、K-STYLE編集部、Auto Messe Web編集部、SUZUKI、DAIHATSU

●スワップに人気の660cc軽カーエンジン

ダイハツJB-DET
 初代880コペンなどダイハツのかつての軽スポーツを支えた4気筒ターボ。いまでも補修用として新品エンジンは入手可能だが、880コペンを最後に搭載車両の販売は終了。

 エンジン単体で重量増になることはあっても、4気筒ゆえの静寂性や安定性は軽自動車とは思えぬほどで、小径ピストンによる高回転型のエンジンがじつにスポーティ。エンジン内部パーツも豊富で、各チューナーがいまもなおJBエンジンの限界に挑むなか、現在NOSチューンで最高出力は、280馬力に到達しようとしている。

◆型式:JB-DET
◆排気量:659cc
◆種類:水冷直列4気筒 16バルブ DOHC インタークーラーターボ横置
◆ボア×ストローク:61.0×56.4
◆最高出力:64ps
◆最大トルク:11.2kg

ダイハツKF型ターボ
 現行コペンに搭載されている、低回転トルク型3気筒ターボエンジン。プロバイルのトコットの例がこちら。トコットの元のエンジンも同じKF(-VE)型だかNA(自然吸気)の52ps。

 そこから現行のコペンに標準搭載される、KF型ターボエンジン64馬力にスワップ。デモカーはさらにコペン用のスポーツECUに書き換えられ、パワーアップが図られている。

◆型式:KF型
◆排気量:659cc
◆種類:直列3気筒
◆ボア×ストローク:63.0× 70.4
◆最高出力:64ps
◆最大トルク:9.4kg

スズキK6Aターボ
 一世代前のスズキ軽カー用ロングセラー&スタンダードのターボエンジン。現在は現行のアルトワークスなどに搭載されるR06Aへとバトンタッチ。

 エンジンスワップでは、同じK6AのNAエンジンからこのK6Aターボエンジンに載せ換える例が圧倒的に多い。R06Aへとバトンタッチする直前に、某海外自動車メーカーへ供給した80馬力仕様のK6Aも存在する。

◆型式:K6A型
◆排気量:658cc
◆種類:水冷直列3気筒インタークーラーターボ
◆ボア×ストローク:68.0×60.4
◆最高出力:64ps
◆最大トルク:10.8kg

●AT/CVT→MT化、FF→FR/4WD化も!!

 今回のエンジンスワップ同様に、ミッションの変更、駆動方式の変更などもプロバイルではオーダーを受け付けている。トコットは、販売されている全グレードがCVTしかないため「アバR」に相応しくない! と企画が立ち上がったときから、すぐさま5MT化に着手。

 プロバイルにとってみれば、同メーカー車種同士のミッションの変更など朝飯前。トコットの5MT化のミッションも難なくクリア。

 AT→MTのようなミッション方式の変更以外にも、現行コペンを雪道でも走れる4WDにしたり、FFのクルマをFRにしてドリフトマシンにしたり、自動車メーカーに設定のないクルマを作りだすことが可能なのだ。

 好きなクルマや好きなシャシーに、好きなエンジン・好きなミッション・好きな駆動方式を組み合わせることは、意外かもしれないが、すでに多くのユーザーが、クルマ選びの究極の楽しみ方であることに気づき始めている。自動車メーカーにないからと、あきらめるのは本当のクルマ好きだと言えるだろうか? 軽自動車の範囲だけでもワクワクが止まらない。スワップの概念はその垣根すら、超えていくことも可能なのである。

【取材協力】
プロバイル
◆tel.0790-83-2238
http://www.provile.co.jp

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