「シャコタン」「鬼キャン」「スラムド」! マニア過ぎてクルマ好きにしか伝わらないカスタム用語 (2/2ページ)

●ツライチ・ツラウチ

 日本語で「ツラ」には、ちょっと乱暴な表現で「顔」という意味もある。「ツライチ」という言葉を聞いて、「朝一番で面(ツラ)貸せや」と、怖いおにいさんがオラオラ顔で凄んでいる姿を想像した人もいるかも(いないか)。だが、クルマのカスタムでは、タイヤがフェンダーのラインにぴったりと合っている状態をいう。

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タイヤがボディラインにピタリとしている「ツライチ」画像はこちら 建築用語で、柱などの先端や角をぴたっと合わせるという意味で「面(ツラ)を合わせる」という言葉があるが、これをタイヤとフェンダーの位置関係に置き換えたのが語源だと思われる。

 また、その反対語としては「ツラウチ」という言葉があり、これはご想像の通り、タイヤがフェンダーの内側に入っている状態。純正タイヤは、まずこの位置にタイヤがあることが一般的だが、これは降雪時などにタイヤにチェーンを装着できるようにするため。ツライチは、見た目はかっこいいが、雪の日にはチェーンを付けられず困ることになる場合もあるので、念のため。

●ツメ折り・ツメ切り

 ツメ(爪)を折ると聞くと、なにか痛そうなイメージがあるが、拷問のことではないのでご安心を。クルマの「ツメ折り」とは、ツライチやシャコタンにする際など、車高を下げるときにタイヤとフェンダー内が干渉する場合に使う言葉だ。フェンダー内側には、ちょっとした出っ張りがあり、これを折ることでタイヤが当たらないようにする技法を指す。フェンダー内の出っ張りをなくす「ツメ切り」画像はこちら ちなみに、ツメを折ってもなおタイヤが干渉する場合は、「ツメ切り」、つまりフェンダー内部の出っ張りをカットすることもある。折りも切りも、中古車として売る場合に、事故車扱いになる場合があるので、やるならそこも覚悟したほうがいい。

●ハイリフト

 車高関連では、4WD車やオフロード車の車高を上げることを「ハイリフト」という。また「リフトアップ」という表現もあり、どちらも同じ意味だ。本来は、オフロードレース車両が、悪路の走破性を上げるために行っていたものだが、これもドレスアップ手法のひとつとして人気が高い。オフロード系からいろいろな車種に広まった「ハイリフト」画像はこちら 手法としては、スプリングを変更するだけのものから、全長が長いサスペンションに交換するものなどがあり、どれだけ車高を上げるかで選択肢も変わる。また、トヨタのランドクルーザーやスズキのジムニーなど、ラダーフレームを使用している車種では、キャビンとフレームの間にブロックを入れることで、キャビン自体を上げてしまう大技、ボディリフトというものもある。

 車高は上げれば上げるほど、ブレーキホースの長さが足りないなど、ほかのパーツも変更する必要が出てくるため、費用や手間も増えるので悪しからず。