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トラック野郎の憧れだった「動くアート」! 昭和を駆け抜けた伝説の「デコトラ」13選

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TEXT: トラック魂 編集部  PHOTO: トラック魂 編集部

09)日産ディーゼル・Cシリーズ

 ダルマとの呼称でも親しまれたUDをベースとした実力派ダンプ。ルーフを囲うように取り付けられた手摺りパイプとともに、丸アンドンを埋め込んだシートデッキで艶やかな雰囲気を掌中に。フロントバンパーや丸型バイザーなどの高精度なステンレスパーツはもちろんのこと、グリル開口部の処理やサイドバンパー、星型プレートを装着したプールハシゴもたまらなく魅力的。ドアを彩る手摺りパイプやレリーフ、直付けされていると思しきマーカーランプも必見である。

10)三菱ふそう・Fシリーズ

 派手という言葉がこのうえなく似合うほど、過激なスタイルで飾られたふそうのFシリーズ。フロントパネルやグリル、サイドミラーやドアなどは大量のスパンコールで色付けされているようだ。その色使いも凄まじく、実車感をなくしてしまうほどの遊び心が余すことなく体現されている。動物のような柄を入れたフロントバンパーも注視したい存在。アーチを装備したシートデッキも見所である。三菱ふそう・Fシリーズベースのデコトラ

11)日野・ZM

 フロントパネルとフロントバンパーに星飾りを付けた、グリーンカラーの日野。上段グリルのアンドンと下段グリルのマーカーランプがバランスよく収められた、深き味わいのある仕上がりを見せている。山型アンドンを装着したフロントバンパーは、鉄素材であろうか。ナマズやフェンダーランプではなく、角マーカーを斜めに取り付けたと思しき側面の処理にも卓越した個性が体現されている。日野・ZMベースのデコトラ

12)いすゞ・ニューパワー

 メッキ化されたフロントパネルと換装されたヘッドライト、縁ゴム仕様の角型アンドンで美しさをアピールする「富士丸」は、複雑なデザインで仕上げられたシートデッキやフロントバンパーが見事な仕上がりを誇る、埼玉県のニューパワー。ステップ一体式のフロントフェンダーもメッキ化されており、とてもクールなダンプに仕立て上げられている。

 助手席側は純正にメッキをかけたものだと推察されるが、ベースであるニューパワーは運転席側のサイドミラーが下方のアームのみで固定されるという仕様であったため、ドアに装着されたサイドミラーはオリジナルで製作されたものであると考えられる。速度表示灯と見事な連携を披露する、ロケットマーカーも効果的だ。フロントガラスは、よく見ると左右にもボカシを入れていることが確認できる。

13)日野・KF

 センターにふたつの丸アンドンを埋め込み、アルナの大と山型アンドンでシートデッキを華やかに仕立て上げた、龍虎会の日野。個性的な形状のアーチや、プールハシゴにも視線を奪われてしまう。キャビンには星を散りばめ、フロントパネルにもアンドンやレリーフを装着。2段でセットした手摺りパイプもまた、大きな効果を上げている。 メッキ化されたフロントバンパーにもアンドンやライオンのレリーフ、3連フォグなどをバランスよく取り付けた同車。迫力感と存在感を存分に導き出したようなインパクトの強いデコトラであるが、飾りがキャブパートに集中されているというスタイルも趣き深い。ユニークなカラーリングと数多くの飾りが見事に合致した、いかにもデコトラといった雰囲気がたまらない。

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