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HREタンドラ、トップ10フィニッシュでチームタイトルにまた一歩近づく【2021NASCARトラックシリーズ第19戦】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

タイヤ不調で交換後に挽回しトップ争いへ再浮上するも

 67周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られると、16号車は2番手にポジションアップし、トップの背後に迫る。70周目のターン3でイン側からついにトップに躍り出るが、翌周に大クラッシュが発生しイエローコーションが出される。HREチームはこのタイミングでピットインを指示。給油と4本のタイヤ交換を行い、ヒル選手を素早くコースに戻し9番手からリスタートを迎える。このイエロー明けでもスタートダッシュを決め、ヒル選手は一気に3番手にアップする。さらに2番手にポジションを上げてトップ争いに加わるも、周回を重ねるにつれてフロントタイヤからバイブレーションが発生。スピードが伸びず、徐々に7番手まで後退してしまう。

 チームはこの日8回目のコーションを利用して、バイブレーションが出ているタイヤ交換を行い16号車はコースへ復帰。9番手からリスタートするとマシンは息を吹き返し、4番手に順位を上げてトップを追う展開となるが、125周目この日最後となるコーションが出されレースは残り3周での勝負となる。

 最後のリスタートを2列目アウト側からスタートしたヒル選手は素晴らしいスタートを決め、バックストレートでトップ2台のマシンの間に分け入り3ワイドから前に出ようと試みる。だが、後続のマシンが付いてこなかったことで、単独走行となってしまった16号車の加速は鈍ってしまう。これにより、一気に後続集団に飲み込まれてしまい、最終的には10位でのチェッカーとなった。

第19戦ラスベガス・モーター・スピードウェイでは10位 トップ10フィニッシュで、チームタイトル争いではトップとのポイントの差を縮める事に成功したHRE。10月2日(土)、1周2.66マイル(4.28km)にトライ・オーバルコースであるタラデガ・スーパー・スピードウェイで開催された「Chevrolet Silverado 250」のリポートはあらためてお届けしよう。

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