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料理から狩猟まで用途は色々! 意外と奥が深い「キャンプナイフ」の選び方

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TEXT: 猪狩清十郎  PHOTO: 猪狩清十郎/Auto Messe Web編集部/写真AC

安全で快適なキャンプのためにナイフの役割を再点検 

 キャンプといえばナイフの使用が定番になっていますが、シースナイフ、とくに大型のナイフになると重量もあり動きにくくなるのをご存知でしょうか。使用のたびにシースから取り出したり戻したりを繰り返す際、つい面倒でロックをかけなかったりすると、ナイフがシースから抜け落ちたり思わぬケガや事故を招くことがあります。シースナイフ

 フォールディングナイフはポケットか専用ケースで腰にぶら下げてもじゃまにならず安全性は高いですが、大型ナイフになるほどキャンパーの動きを阻害します。扱いやすい装備は安全性を高めます。

 これは斧や鉈にも言えることですが、力任せの作業は危険度が増します。道具には適切な使用範囲があり、斧はヘッドの重量で仕事をするようになっているのです。鉈にも同じことが言えるでしょう。その斧や鉈の領域を大型ナイフで代用しようとすれば過剰な力をかけることになり、手からすっぽ抜ける、ブレードが折れて飛ぶ、跳ね返される、弾かれて予想外の方向に刃が向かうといった事故が起こります。

薪割り

 刃厚が6mmもあるフルタングナイフでも料理はできなくはありませんが、タマネギやニンジンは切れずに割ったような切り口になってしまいます。オピネルやペティナイフに任せたほうが、ずっと安全で美味しい料理ができるでしょう。オピネル

 ブッシュクラフトで木材からスプーンのような凹面を削り出す作業は、ストレートブレードには困難で支えている側の手指をケガします。カービングナイフや彫刻刀など作業に適した専用ナイフを用いるのは安全のためでもあるのです。

 ナイフの基本は使用目的に合わせること。過剰なナイフ装備は安全を損なうこともありますので、「適材適ナイフ」を考えて選択するのが懸命です。キャンプに持ってゆくナイフの選択のために、それぞれの役割を挙げてみます。

ナタの役割をカバーするナイフ

剣鉈/ナガサ、大型フルタングナイフ 刃厚約4mm以上

 薪のバトニング、枝払い、動物の解体。これらの大型ナイフはおもにハンターが使用します。フクロナガサは長い柄(山歩きの樫棒)を取り付け、熊やイノシシとの遭遇時の撃退や罠にかかった動物の止め刺しに使用。山小屋での薪づくり、マチェテとしての下草払いなど活用範囲は広いです。大型フルタングナイフ

狩猟、サバイバルをカバーするナイフ

シースナイフ(中小型フルタングナイフ)、狩猟ナイフ 刃厚約3mm程度

 動物・魚の解体、肉料理、フェザースティックづくり。刃体15cm程度の小型シースナイフはフルタング構造で強度が高いです。ハンドルと一体構造のため隙間がなく、動物や魚の解体で血液や内蔵がフォールディングナイフのように内部に入らないため清掃が楽で衛生的です。小型シースナイフ

料理、サイト設営、キャンプ全般をカバーするナイフ

フォールディングナイフ、ポケットナイフ 刃厚約2mm程度

 食材のカット、開封、ガイラインの切断などこまめなニーズに素早く対応できるのが、小型フォールディングナイフです。サムホールやサムスタッドと呼ばれる、片手の親指でブレードをオープンできるものもあリますが、基本は両手でホールドし確実に出し入れするほうが安全。グリップの収納部が清掃しにくいため、食材や汚れがなかに入ってしまう用途には向かないです。発展形にツールナイフがあり多彩なラインアップが魅力。小型フォールディングナイフ

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