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20年所有して修理代はいくら掛かった? オーナーが語る「初代ロードスター」維持費のリアル

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: 佐藤幹郎/Auto Messe Web編集部

  • 初代ロードスター(維持費)

  • 初代ロードスター(純正キー)
  • 初代ロードスター(劣化した幌)
  • 初代ロードスター(後付けカーナビ)
  • B6-ZE型1.6L直4DOHC
  • B6-ZE型1.6L直4DOHC
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  • 初代ロードスター(ヘッドライト)
  • 初代ロードスター(エンブレム)
  • 初代ロードスター(カーナビ装着)

旧車の領域に足を踏み入れた初代ロードスターの維持費用は!?

 筆者が愛用している1990年式ユーノス・ロードスターのVスペシャル(NA6型、以下ロードスター)は、緑色のボディに、ナルディ製ステアリングやシフトノブ、タン色の内装があしらわれた仕様です。発売当時、人気のモデルであり初代ロードスターをイメージしたときに思い浮かべるのではないでしょうか。

 この年式のクルマは車種によっては純正部品が廃盤になるなど、維持していくのに苦労することがあります。これまでどれくらいの費用がかかったのかを把握するために大雑把ではありますが、維持費をテーマに振り返ってみたいと思います。

新車からの10年間は気にするほど出費はかからず

 まず新車からの10年は大して費用はかかりません。もちろんタイヤは別にして、エンジンやトランスミッション、ディファレンシャルなどのオイルやクーラントといった消耗品を車検ごとに交換していれば、特段維持費が余計にかかることはないでしょう。問題は10年10万kmを過ぎたあたりからです。B6-ZE型1.6L直4DOHC まずエンジンの水まわり、ウォーターポンプやベルト交換にお金がかかります。ざっくり、通常の車検費用プラス10万円ほどを見ておくべきです。

 ちなみに8万km程度走ったころ、お世話になっているディーラーメカニックから「そんなに距離は走っていないからあと何年乗るのかわからないのであれば、不具合が出てからリビルト品に交換する方法もあるので、10万kmまでは換えなくても良いと思います」と言われ、結局10万kmを目前にしたときに諸々交換しました。

ローコストで装着パーツの自由度があるセミシールド式がオススメ

 ヘッドライトは丸形のシールドビームと呼ばれるユニット交換式(発光バルブとヘッドライトが一体化したモノ)が標準装備でしたが、セミシールド型に交換しました。価格は左右で1万円以下とリーズナブルで、これなら好きなヘッドライトバルブが選べるようになります。また、ロードスターは振動が多いからなのかバルブが切れやすい傾向があります。すぐにダメになってもいい安価なバルブに交換できるセミシールド型に交換したことは正解でした。初代ロードスター(ヘッドライト) 交換はDIYで簡単にできるので非常に助かるのですが、昨今のLED全盛の時代にH4バルブがいつまで販売されるのかという心配は尽きません。かつて日本でも多くのメーカーが同様のシールドビームを採用していましたが、現在は珍しい存在です。セミシールド型のヘッドライトならネット通販でリーズナブルに手に入るので、通販サイトなどを除いてみてはいかがでしょうか!

ネットショッピングを活用して維持費を節約すべし!

 初代ロードスターは、DIYできるスキルがあればが特殊工具を必要とすることはなく、その点でも維持費を安価に抑えることができます。 

 それは点火系も同様で、プラグコードやスパークプラグもカー用品店で購入することで費用を抑えることができます。ちなみによく通っていた自動車部品量販店で専用プラグコードのセール品を見つけ、コードを購入するから点火プラグを安くしてほしいと価格交渉、リーズナブルに購入することができました。もちろんプラグも自分で交換すれば工賃を抑えることができます。B6-ZE型1.6L直4DOHC 人気車種とはいえ、現在は専用部品を店頭在庫しているショップは少ないでしょう。取り寄せ品の値引きはなかなか期待できませんが、ネット社会の現在、ウェブ通販をうまく活用して、DIYメンテナンスすれば古くなったクルマでも無駄な出費を減らすことができます。いま現在、初代のNA型や2代目のNB型の購入を考えている方は、そんな心構えがあれば維持費を安くできると思います。

オーディオの故障は予想外の出費、幌交換と合わせて大枚が飛び立つ……

 ここまで読んだ方には少し期待を持たせるような話しでしたが、じつはここからが本題です。旧車の維持は錆との戦いと聞きますが、オープンエアモデルではボディに限らず幌もネックになります。ガレージ保管できればまだ良いのですが、青空駐車だとリヤのアクリルウインドウが劣化してしまい、いずれ幌交換が必要になります。

 この際に悩ましいのが、初代NA型のアクリル製ウインドウの幌を使うか、当時定番だったNB型(2代目)のガラス仕様の幌に交換するか? が分かれ目となります。筆者の場合は、かなり前にNB型フレームと幌に交換しました。ここで一気に30万円が飛んでいきました。初代ロードスター(劣化した幌) そして幌交換したほぼ同時期にオーディオ(カセットテープ+CD)のラジオが故障してしまい、カセットテープが使えるのはこのロードスターだけだったので、なんとかカセットテープの音源を使えるようにしたいと思い、カー用品店をいくつも巡りました。初代ロードスター(カーナビ装着)

 ただしMDからCD全盛のころに、ラジオ+カセットテープのユニットを見つけることができず、大枚をはたいてHDD式カーナビゲーションを購入。これで便利にはなったのですが、初代ロードスターの初期モデルは車速信号が取れないことから、優秀なカーナビでないと使えないことがのちに判明します。 当初はカー用品店が薦めるモデルを装着したのですが、まったくもってナビが機能してくれないので、数日でさらに高価なモデルに交換。さすがに交換工賃をカー用品店が負担してくださったので助かりましたが、ナビ本体と工賃込みで20万円の出費。このナビも数年前から反応しなくなったため、現在はメモリー式のカーナビを装着しています。ちなみに、その時も本体+工賃込みでも8万円ぐらいかかりました。

 そして走行距離が10万kmを超えてくると消耗品にガタがきます。まず左右のウインドウレギュレーターがダメになり、頻繁に使う運転席側を交換するのであれば左右同時にということで、ここでも交換に10万円近くかかりました。

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