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早くも新型ノア・ヴォクが絶賛だらけ! 「車中泊カー」のポテンシャルまで圧倒的だった

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 和田清志/青山尚暉/トヨタ自動車/Auto Messe Web編集部

ベッド空間の下に隠し収納スペースがあるのがポイント

 さて、新型ノア&ヴォクシーの本格車中泊性能に迫ろう。その際のシートアレンジは、2列目席のヘッドレストを外し、シートバックを水平に倒す。さらに、ヘッドレストを外した3列目席のシートバックもまた水平に倒し、2~3列目席をフルフラット化した状態=「リヤフラットソファモード」だ。その状態であれば、ベッド長は実測2050mmに達し、車内後方を高身長の人でも真っすぐ横になれるダブルベッド的に変身させられるのだ。2列目ベンチシートであれば、両親の間に小さな子どもが寝られる、最大幅1390mmものベッドスペースに展開可能だ。

「リアフラットソファモード」でベッド長は2050mm

 ただし、とくに2列目席の座面とシートバックの間にはそれなりの段差ができてしまうので、しっかり寝たいのなら、マットなどを使ってフラット化することは必須である。また、3列目席のシートバックをフラットに倒すことで、その下にアウトドアや車中泊用品をスマートにしまえる2層の隠し収納スペース(床下スーパーラゲージボックス含む)が出現する。さらに、その状態でフリーストップ機能も付いたバックドアを開ければ、バックドアが雨や日差しを遮るひさしになると同時に、水平に倒した3列目席のシートバック部分を簡易テーブルとして利用できたりするから便利だ(飲み物などを置くなら硬く水平なトレイやボードは不可欠)。

3列目シートの下に収納スペースができる

 じつは、筆者としては、本格的に車中泊するのであれば、上記の1~2列目席をつなぐ「フロントフラットソファモード」(1列目席を前出しし、シートバックを倒すシートアレンジ)より、最後に紹介した「リヤフラットソファモード」を推奨したい。理由は、よりフラットなベッドスペースが実現できるとともに、前席がそのままのシートアレンジだから。車中泊をしていて、天候の急変などで急に運転し、出発する必要に迫られても、そのシートアレンジなら即、運転に対応できるからである。

段差はあるのでマットなど使ったフラット化は必須

車中泊前提ならハイブリッド+コンセント装着が最強

 もちろん、HVモデルならAC100V/1500Wコンセント2個が標準(S-Z)、または4万4000円のオプション(S-G)で用意されるから、車内外で1500Wまでの家電品、つまりコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、ホットプレート、湯沸かしポット、照明などが使える。そのほか、寒い日にクルマの暖房を使わずともホカホカできる蓄熱式コードレス湯たんぽの充電もOK。

蓄熱式コードレス湯たんぽ

 さらに新型ノア&ヴォクシーによるワーケーションで必要になるパソコンやタブレットのAC充電もばっちりだ。ゆえに、アウトドアエクスプレスとしての使用、車中泊前提で新型ノア&ヴォクシーを手に入れるなら、迷わずHVモデル、それもAC100V/1500Wコンセント装着でキメたいところである。

3列目に座っても圧迫感なく過ごせる

 と、この記事を書いていたら、無性に走りから快適性、親切便利装備や先進運転支援機能までもがパーフェクトな新型ノア&ヴォクシーHVで、アウトドアに繰り出したくなってしまった!

車中泊するならハイブリッドを

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  • 2列目シートを超ロングスライドしてリッチな空間を味わえる
  • 折りたたみ式テーブル
  • 多彩なシートアレンジが可能
  • 圧倒的な天井の高さ
  • 「リアフラットソファモード」でベッド長は2050mm
  • 3列目シートの下に収納スペースができる
  • 蓄熱式コードレス湯たんぽ
  • 3列目に座っても圧迫感なく過ごせる
  • 車中泊するならハイブリッドを
  • 段差はあるのでマットなど使ったフラット化は必須
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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