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他メーカーや輸入車もウェルカム! ネッツトヨタ富山がレストア事業に本腰を入れる意外な理由

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 山崎真一

トヨタ車に制限することなく他メーカーや輸入車まで受け入れる

 レストアはパートナー企業こそ存在するが、可能な限り自社で作業。しかも、取り扱いはトヨタ車に制限することなく、他メーカー、輸入車にも対応。県内だけでなく、全国各地から多数の問い合わせがある状況だという。

セリカのエンジンルーム

 もちろん、できる、できないの判断はあるが、修理やレストアなどを含めて、メーカー問わずにディーラーで旧車の相談が受けられるのは、「敷居」「安心感」を含めてユーザーにとって大きなメリット。ディーラーにとっては作業の多様性、他メーカーの作業も取り扱うことから、新規顧客獲得につながる可能性があることは間違いない。

 スタッフに話を聞くと、最近は旧車ブームの影響か、思った以上にヤングタイマーやヒストリックカーを購入したいが、メンテナンスをどうるか悩んでいる人は多い、とのこと。思った以上にニーズが眠っているかもしれない。

社内の相互交流に若者のやりがいや情熱を生むなどメリットも多い

 また、レストアは文化の継承だけでなく、技術の伝承、創意工夫という側面もあるが、それ以上に大きいのは作業を通じたエンジニアやサービスなど部署の相互交流。とくにチェンジニアと揶揄される通常作業をこなす若いエンジニアを巻き込み、クルマをバラす、磨く、組み立てるという普段できない体験を通じて、仕事のやりがいや情熱に繋げていくなど人材を育成。それだけでなく、人材確保にもいい影響を及ぼしているそうだ。

チェイサーのエンジンルーム

 顧客の獲得から従業員の雇用問題の改善、やりがいまで創出する可能性が高いディーラーのレストア事業。2015年にトヨタ本体の企画で全国のトヨタ店を巻き込んだ「トヨタ店創立70周年記念クラウンレストアプロジェクト」が行われ、全国のトヨタ店で車両のレストアが行われた実績はある。「全国にレストアピットを作れ」との号令があれば、ネッツトヨタ富山の実績から、全国のGRガレージを受け皿に実現する可能性はないとはいえない(ヘリテ―ジパーツはGRの管轄なので)。

 カスタマイズ部門だけでなくレストア部門まで着手となれば、日産に比べて部品供給の面を含めて維持が難しいトヨタ車の旧車マーケットが活性化するかもしれない。ただし、ショップは戦々恐々かもしれないが……。

12
  • ネッツ富山が手掛けたレストア車2台
  • テュフの認定証
  • セリカのエンジンルーム
  • チェイサーのエンジンルーム
  • 初代チェイサーのイメージ
  • レストアされたユーザーカーのセリカ
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