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外出を「苦にさせない」秘訣はクルマの装備にあり! 高齢者の乗降がラクになるアイテム6つ

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 青山尚暉/ダイハツ/Auto Messe Web編集部

【パワースライドドア】

 もちろん、足腰の弱った高齢者を後席に乗せるのであれば、ヒンジ式ドアより、パワースライドドアが有利なことは言うまでもない。そのパワースライドドア車(ミニバンやプチバン、スーパーハイト系軽自動車)でもステップが低く、段差なしにフロアに続くワンステップフロアだとさらに快適な乗降が可能になる。パワースライドドア

 ステップ地上高は、一般的には360~400mmの高さにあるのが普通ながら、それでも高く足運びがしにくいというのであれば、冒頭に触れた折り畳み式のステップ(脚立式やボックス型がある)を用意すれば完璧だろう。ステップを選ぶ際は、高さや滑りにくさとともに、格納性も重要なポイントとなることをお忘れなく。

【ウェルカムランプ】

 また、夜間の乗降では、ステップ部分の照明も不可欠。純正で付いていなければ、DIYなどしてLED照明などを付けてほしいところだ。ウェルカムランプ

【ウェルキャブ】

 しかし、今乗っているクルマが、そうした目的や乗降性の解決になかなかそぐわない場合は、いっそ、非課税になるウェルキャブを検討するのもいいだろう。コンパクトカーからミニバンまで、例えば助手席回転シート、後席の回転シートが用意されている。新型ノア&ヴォクシーのウェルキャブ

 最近、感心したのは、新型ノア&ヴォクシーのウェルキャブだ。車いす仕様車はスロープの角度が穏やかで(そのぶん、スロープは長めになるが)、操作しやすく、なおかつスロープが見事に荷室下に収まり、普段使いにもしっかり対応してくれるのである。新型ノア&ヴォクシーのウェルキャブ

 さらに、新型ノア&ヴォクシーのサイドリフトアップチルトシート装着車があり、後席が車外へスライドダウン&チルトして、着座や立ち上がり性をサポートしてくれる。特筆すべき点はスライドドアから出るサイドリフトアップチルトシートの車外への張り出し量が極めて小さいところ。

 大きく張り出してしまうと、駐車環境によってはシートは外に出ても人が乗り降りしにくいことにもなるのだが、この新型ノア&ヴォクシーのサイドリフトアップチルトシートは、従来の1100mmの約半分の550mmで済むのである。実際に体験してみたのだが、チルト機構によって降車の際の座面の前下がりの角度、座面のホールド感にも配慮されているのだ。新型ノア&ヴォクシーのウェルキャブ

 いずれにしても、足腰が弱った高齢者は家にこもりがちだが、積極的にクルマで出掛けさせてあげることで、足腰は元に戻らないかもしれないが、高齢者が大好きな場所へのドライブによって元気を取り戻せる可能性大。ぜひ、クルマの乗降お助けアイテムを活用し、乗降に配慮した上で外へ連れ出してあげてほしい。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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