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どっからどう見ても「路線バス」だが中身はサウナ! その名も「サバス」の衝撃

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 高原義卓

サウナをしながら車窓を眺める不思議体験

 室内は前半分が休憩室で、後ろ半分がサウナ室という構成。前半部は休憩用のテーブルとバスの座面を活用したイスが1セットのみで、人の移動に邪魔なイスなどは撤去されている一方、つり革や手すり、降車ボタン、窓上のエアコンの吹き出し口などを残し、バス車内の雰囲気を崩さないようにしています。

車内の前半分は休憩室

 後半部は構造、素材を含めてサウナ用に大改造されていますが、4列ある木製シート(定員最大12名)のレイアウトは全席前向きで、タイヤの上に載る2列目が一番高くなります。背もたれの角度、形状などは極力バスを想起させるデザインにこだわり、取っ手やひじ掛けは実際のバスで使っていたものに麻紐を巻いて再利用しています。

後列のサウナは最大12名が座れる

 サウナは日本で一般的な「ドライ式」ではなく、薪ストーブを使う「フィンランド式」。過熱したサウナストーンの上にお湯(サウナ用語では「ロウリュ」)をかけることで発生する蒸気で温めるため、温度はドライ式よりやや低く、湿度が高いため、長い時間サウナを楽しめるのもメリットです。ロウリュにはリラックス効果を高めるためにアロマオイルを混ぜることが多いのですが、アロマは人に寄り好みがあるので、サバスではお茶を使用しています。

薪ストーブを使うフィンランド式サウナ

 左右の窓は耐熱ガラスを追加していますが、バスのものをそのまま使っています。サウナ体験をしながら、大きな窓から景色を眺めるのは開放感にあふれ、リラクゼーション効果を高めてくれる気がしました(利用は水着着用なので男女一緒に入れるそうです)。

つり革タイプの温度計

「蒸気降りますボタン」とは何もの?

 また、降車ボタンを改良し、押すと自動でお湯(ロウリュ)がストーンに流れる「蒸気降りますボタン」(ノズルはバスのウォッシャーノズル、ネーミングも最高です)や、つり革に手を加えた温度計など、洒落の効いたスパイスも加えられ、バスとサウナが見事に融合しています。

ボタンを押すとロウリュがサウナストーンに流れる仕組み

 サバスの何よりの魅力は、駐車場さえあれば、どこでもサウナ体験が楽しめることもさることながら、「バスに乗ったはずなのに、サウナしている」「サウナしているはずなのに左右の窓から景色が眺められる」といった不思議な体験が楽しめることです。前半部分に大幅に手を加えなかったのもそのためで、前後半をまったく違う空間にしたことで、扉を出入りするだけで別の場所に来たような気分も味わえるなど、遊び心にあふれています。

バスの中でサウナという、ちょっと不思議な体験

 バス車両の可能性と移動サウナというアクティビティを融合した「サバス」。3月6日から車両貸し出しサービス(車両だけでなく、バス停、ととのいチェア、水風呂がセット)を開始しており、すでに多くの企業、施設から問い合わせが殺到しているそうです。ただし、当面は実証期間として貸し出しは関西のみとエリアを限定しています。

 サウナのなかったエリアへの派遣、キャンプ地での体験会やイベントの目玉など多くのエリアで見かける機会がありそうです。今後のさまざまな活用にも期待したいですね。

水場の近くなら大自然を水風呂にするのもまた一興かも

【詳しくはこちら】

■サバス公式HP
https://sabus.jp

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  • 車両貸し出しサービスにはバス停、ととのいチェア、水風呂などもセット
  • 移動可能なサウナバス、その名も「サバス」
  • 神姫バスの大型路線バスを再利用
  • 株式会社リバース代表の松原安理佐さん
  • 車内の前半分は休憩室
  • 後列のサウナは最大12名が座れる
  • 薪ストーブを使うフィンランド式サウナ
  • バスの中でサウナという、ちょっと不思議な体験
  • つり革タイプの温度計
  • ボタンを押すとロウリュがサウナストーンに流れる仕組み
  • 水場の近くなら大自然を水風呂にするのもまた一興かも
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